もうパパはたー君にサッカーを始めさせると決めたのだ。
だから、体験に行くのだ。
ということで、練習会場が自転車でも行けるくらい近いクラブチームの体験に行きました。
他にもスポ少とかJ下部のスクールもありますが、ここのクラブに決めました。
クラブの方針が自由も規律もあって、調度良い感じです。当番制がないのも決め手です。
事前情報はママが、たー君の同級生の子を既にそのクラブに入れてたママ友から入手しました。
ただ、その子は運動神経上級なんだけど、1年くらいで辞めてしまいました。
その理由も体験に行ったらだいたい推測はできました。
スクールは、練習時間1時間30分でフットサルコート会場のクラスが平日に2日と、土曜日に隣の小学校の土の校庭で2時間練習のクラスがあります。
早速、体験申込の電話をします。電話に出たのはクラブの代表で選手クラスの監督さんでした。「体験お待ちしています!」と威勢のいい受け答えでした。
競技クラブのピリッと感が伝わってきます。物腰が柔らかい習い事の優しい電話対応とは違います。
「体験は来れるだけ来ていいです!」ということだったので、たー君は平日に曜日違いのクラスを各1日ずつと、土曜日クラスに1回の計3回行きました。
練習内容も見たいので、3回全部に付いて行きました。
まず、土曜日クラスです。隣の小学校の土の校庭で、開始20分前くらいに行きました。
選手クラスが既に練習をしています。見た感じポゼッションの練習でした。
コーチが威勢よく指示を出しています。罵声はありません。
スクールの子供たちも早くからたくさん来ていて、既にあちこちでボールを蹴っています。割とみんなボール蹴れています。
「自分よりできる子ばっかり。親子サッカー教室とは違うな」という雰囲気をたー君も感じて少しビビッています。
引きつった顔で「パパ、ボール蹴ろう。」と言うのでコーチに体験参加を伝えて、一緒にボールを蹴ってると少しビビりもほぐれたようです。
練習が始まりました。既にどこかの子と話しています。どうやら保育園の時の同級生がいたようです。たー君もホッとしたような感じでした。
練習は、基礎の練習を1人、2人組、3人組と増やしながら、休憩もこまめに入って1時間20分くらい。残り40分はコーンをゴールにしたミニゲームでした。
次に平日クラス。
練習時間1時間30分のうち最初にステップワークのアップをして、その後はずっとフットサルのフルコートで10分間隔でゲームです。
ボールが2個入るので、7対7ぐらいの団子サッカーが2つできます。
そして、ボールの行方は、ボールタッチとドリブル技術が既に身についている4~5人の子がずっとドリブル突破を繰り返しています。
Youtubeで見るスーパーキッズと言われるようなシーンが繰り返されます。
たー君はその中で、果敢に足を出してボールを取りにいってました。
「相手は技術面で圧倒的なのに、物怖じしない子だな・・・。なにも分からないだけか?」
ただ、ボールを触ろうとする気持ちには感心しました。
たまにボールを触るとドリブルをしようとしましたが、すぐに上手い子に取られます。
けど、またドリブル上手いキッズがキープするボールを追いかけて、フルコートのアップダウンを繰り返していました。
そのためか、休憩時間にピッチの外でダッシュを1人でするという謎の行動をとっていました。結局、平日クラスは2日とも同じ練習内容でした。
冒頭で書いた1年で辞めちゃった子は平日クラスでした。
その子のママにはサッカーの練習相手をしてほしいとお願いされたことがあったので、たー君とその子が遊ぶ時に何度か見ましたが、サッカースクール行ってる割には足元の技術がついてないなという印象でした。
学校では学年男子100人の中から選抜リレーに出るくらい運動神経上級です。学校の休み時間とか体育だったらエースだと思います。
けど、運動神経上級でも競技を前提としたスクールでは1年間アップダウンを繰り返していただけだったんだろうなと。
スクールではボールほとんど触れないんだったら、辞めるなと思いました。
3回の体験終わって、クラスの曜日を決めるため、ママへの緊張のプレゼン会議です。
私が見てきた体験の内容、クラブの概要、費用面を分析した結果、導き出した結論の合理性を説いて納得してもらわないといけません。
基礎技術から習えるのは土曜日でコツコツ上達するだろうけど、たー君の学校の友達が平日クラスにいるので、まず慣れるまで平日に通わそうという結論に合意となりました。
平日クラスの心配な点は基礎技術の習得です。基礎技術はパパが自主練習を見て、ドリブル上手いキッズの足元に及ぶくらいにするという条件付きとなりました。
いよいよ申込です。念のためコーチに月謝の確認をすると、土曜日クラスの月謝がママへのプレゼン内容よりも少し安いとのこと。
申込直前にママに電話でこのこと相談すると、
「月あたり平日は1時間30分×4回で6時間でしょ。土曜日は2時間×4回で8時間よ。1回休んでも平日クラスと同じだし、月謝は土曜日の方がさらに安いんだったら、コストパフォーマンスアップじゃない。それに土曜日の方が上手くなるんでしょ。」と。
合意内容は白紙撤回され、土曜日クラスに決めました。
この決断は、電話の向こうのママより2秒ぐらいでだされました。