8人制サッカーの良い面。それは11人制より人が少ないこと!!
8人制サッカーについては過去にも書いているのですが、その時とは違うアプローチで今回は書きます。
そのきっかけは、たー君が飛び入り参加したママの実家のサッカーチームを見学した時に思うところがあったからです。
ママの実家のサッカーチームと書くと長いので「海街FC」とします。この海街FCに通う子供たちは、近隣からチームに加入していますが、この地域は子供が少ないです。
学年1クラスというような状況です。海街FCの高学年グループを見学しましたが、全部で15名程度。6年生が15名程度ではないです。
↓海街FCの過去記事
footballhajimel.hatenablog.com
メンバー構成を見ると、6年生で8名揃えられないので、体力面の劣勢が予想できてU12の試合とか大会で勝つのはなかなかしんどいだろうなと思いました。
それでは、6年生を10人集めればいいという話もなかなかしんどいと思います。
私が小学生の頃、私が通った小学校は、全校生徒1000人で6年生は180人生徒がいました。半分の90人が男子としても、その6年生男子のうちスポ少でサッカーをしていたのは11人でした。
大人になって考えると、なかなか厳しい入団率だなと思います。少子化の時代に子供の少ない地域でスポ少やクラブに入団する子供、チームメンバーを集めるのは本当に大変だと思います。
そこから考えると11人制よりも8人制サッカーは人数が少ないので、メンバー集めのハードルが少し下がるなと思いました。
よく、8人制サッカーの意味とか、その効果とか議論になります。私も過去にそういう類の記事を書きました。
そんなことよりも、小学生が公式戦で勝つんだという気持ちでサッカーボールを追っかけまわす、チームメイトとの喜怒哀楽があって、誇らしい気分を味わったり、悔しい思いをする機会があることの方がよっぽど大切なことです。
それには、まず、試合ができなければいけない。
海街FCだって今の6年生が卒業したらどうなるか、新4年生が何人いるのか。コーチはじめ保護者は毎年、新年度になっても公式戦に出れるのか、協会登録者の人数でやきもきしているはずです。
11人制しかなかったら低学年から高学年まで総動員でU12の試合に臨むことも考えなくてはいけないでしょう。6年生が卒業するまでに新メンバー獲得の活動でも頭を悩ますんじゃないでしょうか。
8人制があるので、そういう負担が少しは減って、海街FCの練習も基礎技術を育てる期間の低学年グループ、実戦練習を取り入れる高学年グループに分けて子供が段階的に上手くなっていく環境を維持しているのだと想像します。
少子化の時代、同じ環境のサッカーチームはたくさんあるだろうなと思います。
少年サッカーが議論される時、エリート育成の風潮なのかJジュニアやらトレセンやら、子供が大人みたいな顔してサッカーするような議論が中心になってないでしょうか。そこにはなんか殺伐とした感じもします。果たして何かに合格した、落ちたの悲喜こもごもは、サッカーなんでしょうか。
子供が少ない地域でも、汗をたくさん掻きながら走ってサッカーに取り組む子供たちがいます。その環境を見守るコーチと保護者もいます。その姿を見るとサッカーからは喜びが得られる、得られる喜びとはどういうものかがなんとなく分かります。
自分もただ楽しいだけでサッカーをやっていた時期があったなぁと思いだします。
子供は子供にしかできない顔をしてサッカーをすればそれでいいんです。少子化の日本で8人制サッカーが子供たちの喜びが得られる機会として、上手に活用されていけばいいなと思います。