我が家の2番目の子供ぴょん子(小1)の頑張る姿に本気というものを見させられたというのが前回の記事です。
footballhajimel.hatenablog.com
ぴょん子の場合、心に火が点き始めたところで、過去にぴょん子が失敗して涙したことを蒸し返すと、ぴょん子のエモーションが刺激されてリバウンドメンタリティを発揮して、成功につながっていく。
以前から薄々感づいていましたが、そういうやり方がぴょん子に合っているんだろうなと改めて感じました。
たー君にも本気の感情表現を見せて欲しい。
たー君は、サッカーに限って言うと火がチロチロ燃えているような様子。その火を消さないようになるべく肯定的な言葉をかけてきました。
基礎技術の自主練習では、ボールの止め方、蹴り方、運び方を理屈で説明する方法。
パスミス、トラップミス、ドリブルミスがあれば、どうしてミスが起きるのかを体の使い方や、正確なボールの扱い方の理屈から外れていることに原因があるとして説明をしてきました。
そんなやり方でソツなくサッカーできる技術レベルにはあると思います。
けど、私の本心は技術より気持ちだと思っている。
技術に気持ちを乗せて欲しい。
声のかけ方を変えてみました。
最近は私と自主練習する時は、プレー中に視野をとることに力を入れています。
視野をとるというのは、簡単に言えばルックアップです。
練習方法で言うと、8の字ドリブルしながら視野をとる。
右見て左見てとキョロキョロしながらやってもらうのですが、練習のための練習になっているなぁとは前々から感じていました。
「たー君、右見て左見てして何が見える?見えているもの分かるか?」
「あっち見たり、こっち見たりしているよ」
以前は、「そうそう。キョロキョロしながらプレーするのを習慣にしようね」
で終わっていました。
それを、突然変えて見ました、
「練習の意味が根本から違う。たー君が右サイドのウイングハーフのポジションにいて、右見た時に何が見える?左見た時に何が見える?味方と相手、パスを出す場所とスペースをイメージしてんのか!それを練習からイメージして意識しないと『試合の中で置いてきぼり』にされるぞ」
たー君の顔が曇ります。多分、チームの練習、試合でも視野が狭いんだと思います。
方向転換するトラップの練習をしている時も、トラップしながら体の向きとボールの向きを変えるために、足に薄くあてて変えようとするのですが、ミスするとボールだけ流れていきます。
それを見て、
「ボールを流すくらいだったら。正面で止めろ。ボールが止まらない。マイボールにできない。それが『最悪』。試合中、簡単に相手にボール渡したらカウンターで失点だ。『最悪』だ」
この時も顔が曇りました。ジョカトレFCBチームはカウンターを受け手の失点が多いです。
自分の足りない部分、チームの足りない部分が頭で分かっている。だから、顔が曇ったりする。そういう小さな感情の変化を表現させて、克服するための一歩を踏み出す気持ちを持ってほしい。
実際、上手にできていることはたくさんあります。技術的に難しいことを要求しても、何度か練習すると目に見えてできるようになっていくのが分かります。
「すぐできたね。今まで基礎積み上げてきたもんな」という言葉は、2年生の冬からサッカー続けてきて、この前初めてたー君に言った言葉です。
その時、たー君は、
「そうだよ。今までやってきてるんだ」
と返してきました。
これまで時間をかけて基礎練習やってきたという小さな自負が見えました。こういうのも小さな感情変化の表現。
「ピッチの中を意識して取り組む」ここに着眼しながら良い時、悪い時、感情を少し揺さぶるような厳しくも的確な声かけをしてあげたいなと考えています。