運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

スクール加入の目的

 とうとうサッカースクールにたー君は加入しました。

 それもドリブルスクールに加入です。

 

 とは言っても正しくは、加入したスクールにはサッカーの総合スクールが柱としてあって、専門レッスンとしてパス&コントロール、ドリブル、守備などレッスンが区別されています。

 

 総合スクールは、止める、蹴る、運ぶ、奪うを基本として攻撃、守備の組織の中での状況に応じた技術の使い方、プレーの選択、判断を広げて伸ばす指導をするスクールです。

 

 たー君は自宅からの距離、時間の制限の中で通えるのがドリブルレッスンだけだったので、これに加入しました。

 

 まず、たー君の課題は、

 ・上半身のひねり、逆ひねりの予備動作がない。

 ・上半身と下半身の動きが別々になっている。連動していない。

 ・膝の動きがカクカクしている。

 ・ステップが重い。ベタ足。

 

 簡単に言うと動きにしなやかさがありません。

 

 おそらく、サッカーをしていても、予測していなかったことが起きるとその状況に体がついていけない、相手についていけない場面が多いと思います。

 

 スクール加入の目的は、体の動かし方の悪さを根本から改善することです。

 

 通っているドリブルレッスンでは、コーディネーショントレーニングに時間が多く割かれています。

 ボールを蹴る、手で投げる、その間にいろいろなアクションを入れる。

 マーカーステップ、コーンアジリティ、ラダーは、とにかくメニューが多いです。リズムも様々です。

 力加減だけでなくて、重心移動、予測、空間把握、脳と神経を協調させて体を動かす、2つ以上の動きをする、相反する動きをする。

 単調なもの、不規則なもの、計算された即興性で練習が行われます。

 

 練習を見学していると、2つ以上の動き、相反する動き、不規則なリズムになると、途端にたー君は手足が動かなくなります。

 下半身だけ動いて体を進ませて、上半身が固まってブレーキになっているような動きです。

 体を回転させること、体の反動のバネを使うことができません。

 体を動かす作用と反作用を繰り返し瞬発的に協調させて動かす脳の学習が不足していることがよく分かります。

 

 ボール有りの練習では、ボールタッチの反復、フェイントの習得はありません。

 

 周辺情報を収集するドリブル、視野を変えるドリブル、制約や条件がどんどん変更される中でドリブルの練習をします。

 状況の変化を脳で捉えてボールコントロールと体の動きを瞬発的に一体にして反応することが求められます。

 たー君はボールを持った時の姿勢を指摘されて宿題を出されたそうです。

 

 最後に余った時間の中で1対1をやったり、2対2、3対3のゲームで締めるという内容です。

 前半でボール無しの体の使い方、後半でボール有りの体の反応を鍛える練習が中心です。

 

 スクールコーチの評価は、「ボールコントロールはできていますが、とにかく体に力が入っていて随所にぎこちないですね。」

 良いような悪いような評価です。

 「ボールは扱えますけど、試合では動けないでしょうね」私にはそう聞こえて、スクールコーチは見抜いているなと思いました。

 

 コーチが個々に合わせて改善点を指摘、アドバイスしてくれるので、数回通ってたー君にも良い影響が見えています。

 たー君の口から、「リラックスしてプレーする、姿勢を崩さない、ボールの置き所」という言葉が出ています。

 今まで私が口酸っぱく言ってきたのに、全く響かなかったことです。

 

 体の動きと技術が協調していない粗々なプレーが、整ってなめらかになるのか。

 予測していなかった状況に脳と体が反応できるようになるのか。

 

 ひとまずチームの夏合宿までに少しは良くなって欲しい。