運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

2-3-2のサッカー

 ジョカトレFC は280チームくらいある某県で地域予選ブロックを通過して、県大会に出て、うまくいけばベスト64~16をウロウロするくらいの特段強豪とも言えないよくあるチームです。

 そんなチームの2-3-2または2-2-3システムについて今回は書きたいと思います。

 私の息子のたー君はこのシステムの2バックなので、今回の記事にはほとんど出てきません。

 

 2-3-2を見ていて思うのは、中盤3人の能力によるところが大きいと思います。

 技術、運動量、クリエイティブ性が備わっていること、そして、中盤3人が流動的に動けないと成立しないなと思います。

 サイドの子がサイドだけでプレーする。真ん中の子がボックスto ボックスを動くだけの分業制では硬直的になって、うまくいかないフォーメーションだと思います。

 

 キーパーがボールを持った時やゴールキックの時に中盤の誰かが1枚下がってビルドアップの起点になります。

 その時、2枚になった中盤のひとりがボールを受けても、ボールを持っていない中盤2人が流動的に動いて2バックまたは2トップとダイヤモンドだったり、台形だったり、三角形を2つくらい作ってショートパスを回していきます。

 

 ジョカトレFC のMF登録 は何人もいてその中で特別面白いなと思う子は当然いますが、誰が出ても、どんなユニットでも,マイボールになって相手陣地に対して前向きの状況になると3人のMF と2トップが人もボールも動かして流動的にやれているので、2-3-2が成立しているんだと思います。

 

 3年生、4年生の頃から失点を重ねても低い位置からつなげろと、得点できても中盤から前では意図の見えない裏に出すことは止めろ、サイドから一本調子でセンタリングをあげるだけ以外の選択肢はないのかと言われてきた成果だなと思います。

 

 人が流動的に動いて、混戦になればダイレクトパスで抜け出して、サイドを突破していったと思ったら真ん中に戻してワンツーで中央突破を図る、またはボールを受ける3人目はおとりでインナーラップ、オーバーラップで4人目が受ける動きが出た時は、崩すというよりも相手チームを攪乱、混乱させる自在なサッカーは小学生のサッカーといえど感心してしまいます。

 8人制サッカーは交代が自由なので、ポジショニングが流動的なだけでなくて、選手も流動的なので相手チームはより混乱するみたいです。 

 左利きの子が2人入ると2-2-3になって独特なリズムになります。3-1-3だったり、3-3-1にも流動的に変わるのでつかみどころがないだろうなぁと思います。

 

 たー君達の代は、6年生になるまでにスーパーな子達が3人J1下部へ移籍していきました。残されたのはスーパーじゃない、セレクトされたわけでもない普通の子達です。

 正直、在住市にいる大きくて速くて巧くて組織的なチーム、J1下部や、近隣市の本当にテクニックとクリエイティブ性のあるチームなど、在住県の10傑と言えるチームと試合をすると、個々の能力は劣っていて試合も力負けします。

 なので、今まで市大会優勝とか県大会優勝のような好成績と縁がありません。地方遠征でカップ戦に出ると優勝して帰ってくることはよくありますが。

 

 それでも、あまり使われないフォーメーション2-3-2の普通の子達の流動的なサッカーは見ていて面白くもあります。

 たくさんの子が試合に出て、それぞれの個性と成長する姿を数年見ていると、我が子以外の子達にも情が湧くという方が大きいかもしれませんが。