運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

しくじり親子練習 たくさんのメニュー(要求)をやらせたらダメ

 しばらく私のしくじり親ぶりシリーズを書いていきます。失笑してください。

 前々から書こうと思ってたんですが、しくじり過ぎていてまとめられませんでした。

 

 私はサッカー経験者なので、その経験に基づいて、かれこれ3年間くらいたー君と親子自主練習をたくさんやりました。

 そして、今、自分が組み立てた親子練習の全てを否定しています。サッカーができるようになったと思いますが、上手くなる方法論ではなかったと反省しています。

 そういうことで反省文を書きます。

 

 親子練習では、基本練習に始まって、サッカーの試合のあらゆるシチュエーションを想定した練習をしました。

 ボールを受ける前に見ておくこと

 ボールを受ける前の動き

 体の向き、顔の向き

 トラップする位置

 パスの出す方向

 ドリブルで向かう場所

 マーカーを置いて、条件を決めるなどして、止める蹴る運ぶ、情報収集、分かりやすく言えば認知、判断、実行。

 試合中に起こる全てのことにあるべき形でボールコントロールできるように、細かく、私がピッチの中で経験した全てをぶつけて、バラエティ豊かで実践的なメニューを組みました。

 親子自主練習で予習をして、チーム練習で本人が確認をして、試合でやるべきプレーをする。そして、反省点を見つける(あら探しにしかなってなかったけど)そして、改善。

 PDCAみたいな考え方でした。

 だけど、成長の手応えが薄い日々でしたね。

 

 メニューが多くて全方位型シチュエーションを想定した合理的だと信じた自主練習ですが、今思うと、逆に的を得ることができなくて、非効率的、非生産的で質が低くて悪いメニュー構成だったなと思います。

 

 ダメな理由は、

 大人の論理的思考でメニューを組み立てているため、大人が理想と描くプレーのための練習になっている。

 本人(子供)が描くプレーのための練習になっていない。

 

 誰かの指示通りに絵を描かさせられているようなサッカーを教えていたと思います。

 クリエイティブではないですよね。

 

 大人のこうあるべき論を形作るためだけの自主練習でしたね。

 だから、たー君の成長も鈍い。そして、「なぜ、できない?やるべき動きができない?」と私が気づけないからたちが悪い。

 私の導き方が下手なだけでした。

 

 どうしてこれに気づいたかと言うと、私が、最近、テニススクールに入会して初心者コースでジュニアのように、1からコーチから指導を受けているからです。

 

 1レッスン1時間、コーチからは、

 「練習テーマはひとつだけ。ひとつだけだから1時間通して意識して練習できますよ。覚えることじゃないです。テーマを意識して皆さんが思い描いて体動かせばいつの間にかテニスできるようになります。今日も最後に(テニスの)ゲームやりましょう。」

 「テニスができるようになるために、うまくいかない原因、間違った打ち方していれば、それはひとつずつ私が直していきます。」

 1時間で課題として取り組むことは、1つか2つだけです。コーチから個別に指導されても「今日はこれだけ直して終わりましょう」と、1点だけ。

 初心者ばかりなので、レッスンの導入の時はみんなオタオタやっていますが、ああしろ、こうしろと雑音もないし、1つだけに意識を向けて練習するので、最後のゲームの時にはそれなりにテニスになっています。

 これが1レッスンでコーチから3つ、4つ指導や要求、こうあるべき論を説かれたら、「テニス意味わからん」となって、やる気なくすと思います。

 

 1個ずつ毎回インプットできて、充実感があります。1段ずつテニスができるようになっている実感があるので、楽しくて仕方ないです。

 

 情報はひとつだけ。多くてもうひとつ。

 それが人が意欲を持つ限界だと知りました。

 

 今、親子練習で、たー君のステップワークとフットワークを見直しています。

 練習方法はタニラダー。

 テーマは1つだけ。「母指球で地面を踏む(そして反発させる)」

 私は、タニラダーの最中、「母指球!ぼーしきゅー!」

としか言いません。

 

 以前は、姿勢はこうだ、手の動きはこうだ、股関節から動かせ、母指球で地面踏んでいるか、腰の位置が高い、その他いろいろ言っていました。

 

 今は「母指球」の1単語しか言っていませんが、いつの間にか走るフォームが抜群によくなりました。