運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

経験者ならではの練習 2つ目

 しくじり親子練習シリーズです。

 今回は、経験者ならではの練習の2つ目です。

 

 今回の練習はブログに書くってほどのものでもありません。

 なぜなら、その練習は、「壁当て」だからです。

 

 壁の前にマーカー2個置いてボールを蹴って当てるエリアの枠を作ります。

 そのエリアの中の壁めがけて、私とたー君で順番に蹴るだけです。

 

 練習のルールは、

 壁に当たって跳ね返ってきたボールはダイレクトでエリア内の壁に蹴り返すだけ、です。エリア内の壁にボールが当たらなかったら負けです。

 

 この練習のコツは、次に蹴る相手を困らせるイメージを持つことです。

 

 エリア内の壁にボールを蹴り込み、壁に当たったボールが、いかに次に蹴る順番の人が蹴るのに困るところへ跳ね返せるかを狙います。

 ダイレクトで枠の内側に蹴り返すのがルールなので、次に蹴る人が蹴りにくい場所にボールをはね返させれば、自分が勝つ確率が高まるわけです。

 

 これは、私が小学生、中学生、高校生になってもサッカー仲間とやっていた遊びです。

 

 とにかく私はたー君が蹴るのに困る場所へ壁からボールが跳ね返るように蹴ります。

 そうなると、たー君がボールを蹴る場所は不確定です。角度が浅かったり、壁に近かったり、遠かったり。

 

それを、

 速くボールに寄ること

 体勢を整えてダイレクトで蹴る

 エリア内の壁を認知してそこに当たるようにコントロールして蹴る

 これと同時に

 次蹴る人が困るような跳ね返りをするボールをイメージして蹴る

 

 認知と少し先の未来イメージを作るのは同時。

 

 ゲームであり遊びなので自然と、体勢の整え方、蹴り方、蹴るボールの回転の種類、いろいろなイメージを認知と同時に作ります。

 

 「サッカーの試合をたくさんしたことがある人」特有の感覚で、「常に狙ってる」があって、肝心なのは、少し先の未来に作っているイメージと、「千載一遇の瞬間を『認知』」したと同時に一気にシンクロさせるキック(パス、スルーパス、3人目から4人目へ差し込むパスとか)が蹴れるかどうか。

 

 遊びの壁当てで何度も相手を困らせるイメージを頭の中で映像化して、未来予測、未来イメージを養う下ごしらえをしてみた、といったところです。

 この練習の良いところは、思いのほか盛り上がる遊びだというところです。

 ただの遊びで終わってしまっている気は大いにします。

 

 30年前の少年サッカーに比べると、今のジュニアサッカーはどんなチームでもグループの動きが整理されていて同調性が高くて一見、組織性が高く見えます。

 

 それゆえに我が子が同調性の高いプレーを見せると「良いプレーをしている」と一定の安心感があります。

 

 同調性を高くするには、パターン練習を反復して速く正確な高い再現性を身につけることが近道で優良な方法のひとつだと私も思います。

 

 今になると、親子練習の最大のしくじりは、安心感を得るために理路整然としたパターンを反復練習させて、パターンの習得、正確性と再現性を長く求め続けたことでした。

 親が子の技術習得に関わるのはなんとなく形になってるな程度までで丁度良い。

 そこから先は本人の世界でイメージを湧かせる状態を作ってあげた方がいい。

 

 反省の内容を書き連ねてきたので、しくじり親子練習シリーズは今回で完結です。

 

 親子練習では、「『ジュニアサッカー』ができるようになっている手応え」がありながら、「サッカーが上手くなっている手応えを感じない」時期があるんでなかろうかと思います。

 

 私は反復で身につけたパターンを捨てさせようと思いました。本人がサッカーをして自身で個を養えるように親子でサッカーする時は基本遊ぶことにしました。

 

 最近のたー君がサッカーをしていると同調しつつ外れます。コーチに怒られている姿も見ます。

 けど、外れた時に見せる「はまったプレー」を見ると満足感は安心感を上回ります。

 特に「サッカーなんか分かんない」と言うママが「我が子らしさ」を感じて嬉しくなるようです。