サッカーは球技です。
ボールを使った運動です。
当たり前ですね。
サッカーは、数多ある魅力的な球技の中のひとつでしかないです。
たー君は運動神経イマイチです。
チームのスクールに入った3年生の手前から親子自主練習を毎日して足元の基礎固めをやりました。
止める蹴る(トラップ&パス&コントロール)よくできる。
コーンドリブルはスムーズ。
左足のボールコントロールもまあまあできる。
4年生から選手クラスを始めた時に、それなりにやっていけるだけの下地はできただろうと思いました。
しかし、試合を見ると「何もできないじゃん」と思いました。
加えて「サッカーができていないじゃん」と思いました。
5年生からはスクールにも通いました。
1つ目はコーディネーションとサッカーの技術を結びつけるスクール。動きは良くなったけど、試合でボールを相手ゴールに向かっていくアクションが見られません。
3ヵ月でスクールを変えて、そこで1対1から4対4、ポゼッションまで強度の高い中で鍛えられて、試合で通用するようになりました。
けど、まだなんとなくサッカーをできている感が物足りない。
今、分かったことがあって、「サッカーができていない」のではなくて「球技ができていなかった」ということです。
サッカーが上達するには、球技ができるようになること。
これが、たー君が家族のテニストレーニングに巻き込まれた結果、サッカーが上手くなったカラクリです。
実際、最近、試合を見ていてたー君は「良い選手だな」と思います。センターバックとしてチーム外部のサッカー関係者にも評価してもらえています。
テニスやって足元の技術が上がることはないです。
しかし、サッカーの試合の中で格別に上達した部分を見せています。
・ボールと自分との距離が把握できている。
・自分に向かってくるボールを懐におさめる体の使い方が良くなった。
・ボールを止めてから、次にパスを出す、ドリブルで運ぶまでの判断が速くなった。
・次のパス、ドリブルで運ぶところが遠くまで見えている。
この4つです。これはテニスのラリーによって身についたものだと思います。
テニスのラリー効果1:
「顔をあげて」、ボールの「位置」と「軌道」と「距離感」をとにかく「速く」目測して、ネットにかからないように相手コートへ打ち返す。
これによって、サッカーの試合中の「立ち方」が顔が上がって格好良くなりました。
「首を振る」なんてことをしないです。
自分の位置とボールの位置を軸にして、視野に入ってくる人もスペースも全部見えるように「胸の向き」を繰り返し変えて「狙っている」よう見えます。
テニスのラリー効果2:
ラリーの時にボールが体の右側に来そうだと目測と予測で、右側(フォアハンド)で打ち返す体の構えを速く準備して、打ち返す。左側(バックハンド)であればその体の構えを速く準備して打つ。
これによって、自分に向かってくるパスやこぼれ玉に対する「立ち方」「迎え方」が良くなって、ボールを足元に止めるというよりも「懐におさめる」ような止め方になりました。
セカンドボールの回収の時の相手との「体の入れ替え」はほとんど勝つし、インターセプトの回数がすごく増えました。
ママのラリーは、スピン、スライス、ロブ、ドロップあらゆる回転のボールが前後左右に打たれますが、たー君もよく打ち返せるようになったなと思います。
遊びとはいえ、自然と「ボールに対するコーディネーション」が鍛えられたと思います。
他にも、テニスでボールを手で扱うことが増えて、ボールフィーリングも良くなったようだし、ボールの動きに対応して素早く半身になる、上半身を捻る運動も多くやったので、下半身と上半身の連動のバランスが良くなったなと思います。
気分転換にもなるようだし、普段の生活で使う手を使う球技の方が馴染みやすいのか、興味深そうに、面白そうにやっています。
つまり、サッカーとテニスの2つの球技を同時進行でやったマルチスポーツのメリットで、ボールへの脳と目と手足の反応が上がりました。
11人サッカーの方がたー君には向いているのかなと思っていましたが、マルチ球技で「球技への習熟度が上がった」から「球技(サッカー)が上手くなったように見える」という結論です。
私の小学生の頃を思い出すと、サッカーばかりやっていなかったです。
高校まで地方で育ちましたが、小学生の頃は、サッカーで県大会の優勝もしたりしましたが、サッカーに打ち込んでたわけではないですね。
日頃は草野球を友達に誘われてやったり、スラムダンクが流行ったのでバスケを友達とよくやったり、1人でフリースローの練習やりました。
中学生の頃は、やっぱりスラムダンクの影響でサッカー部さぼってバスケ部いったり、ソフトテニス部行ったり、ソフトボール部も混ざりました。それでよくサッカーで県トレ呼ばれたりしたなと当時も思いました。
サッカー漬けは高校だけですね。
たー君のように運動神経イマイチだ。
とにかくサッカー上手くなって欲しい。
という場合、
チームに加えてスクールを1つはよくあるとして、2つ行かせたり、スプリントスクール行かせてサッカーに特化、サッカー漬けは限界あると思います。