運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

ブラジルサッカーを論じられない

 日本代表のブラジル戦を見た。

 代表戦をキックオフから前半は全て見て、ハーフタイムに風呂に行って、出てきた時にネイマールがPKを決めていた。そこから試合終了までテレビ観戦。

 代表戦をこんなに長く見たのは久々だった。

 

 ブログも書いているし、戦評でも書こうかなと思ったけど、何も書けません。

 ブラジルサッカーが論じられない。

 「どうしてブラジルは有機的なサッカーができるんだろう。」

 何万文字書いても、この1文の論理を書くことはできません。

 そして、「なぜ日本はできないんだろう」これも書けない。 

 

 サッカー評論家とか専門誌とかの戦評を見ても、結局は感想文か試合解説としか読めない。

 スポーツ誌は、選手が答えた「結局、個で勝たなきゃいけない。個で負けていなかったと感じる」という使い古されたコメントを並べて、あたかもピッチの上でがっぷり4つでしたという疑わしい臨場感を作るだけ。

 そんな記事を読むと、スペインは個で勝ち、かつ、グループでパスをつないでボールを生き物のように動かして個をズラしてくるんだから、ワールドカップ始まる前から日本は90分間ズラされ続けて0-1で勝ち点0が目に浮かぶ。

 東京オリンピックの時と同じ。

 試合をやれているようで、サッカーはさせてもらえない。

 

 結局は、東京オリンピックで田中アオが残した言葉を思い返すという虚しさ。

 

 対論となる日本のサッカー、日本のスタイルはどうなんだ?

 森保監督がどうとかではなくて。

 スピードと技術があって規律を守るとか言われていても、日本代表はそれを体現して有機的なサッカーをして定義づけはしてくれていない。論じようがない。

 

 日本人は有機的なサッカーに憧れている。日本代表で見たいと思っている。それはなんとなく分かる。

 その答えを探す議論にリバプールとかマンチェスターシティとかバルセロナが出てくる。

 海外ビッグクラブのマネジメントの結晶のようなサッカーとブラジルを比較して議論しても日本サッカーのためにはならんだろう。

 

 2002年のワールドカップ後から20年間日本サッカーはずっとぼんやりしたまま。

 サッカーをしに来ていない相手との親善試合で3点、4点取る練習を見て満足するニーズもあるんだろう。

 ブラジルのユニフォームを着た日本サポに注意をした代表選手がいたらしいが、ブラジルのユニ着て代表戦を観戦する雰囲気を作ってきたのは、サムライブルーサッカー日本代表だ。

 

 ブラジルは有機的なサッカーだった。どうしてそれができるのかは論じられない。

 世界との差?

 いや、サッカーの差はどうなの?

 結果は0-1でも、ワンサイドゲームだった。日本はサッカーを見せられずに敗戦。

 

 とにかく、ブラジルがボールを持つとワクワクした。ブラジルがボールを保持して欲しいと思って観戦していた。

 一緒にテレビ観戦していたたー君にも、「ブラジルのDF陣はボール持った時、落ち着いているね」「雰囲気だけでも真似したいね」なんて話をした。

 日本が既に有機的なサッカーを体現できていてボールを持った時に、ブラジルだけじゃなくて、スペインやドイツを上回る期待感を抱かせてくれれば、全てがひっくり返る。ブラジルのユニ着て日本代表戦を見ていた日本サポはブラジルのユニ着ていたことを後悔するはずだ。

 ただ、残念ながら、いまはそれはない。ブラジルのユニ着ている方がワクワクするし誇らしいということだと思う。