私もyou tubeでサッカーの練習方法を探します。その時は決まってトラップの練習で参考になるものを探します。トラップばかりです。
それで最近、youtubeのおすすめに出てきたのが↓の2軸トラップ。
この動画を中心に今回は記事を書きます。
これからサッカーを始めるお子様には良いヒントのひとつになる動画だと思います。
動画の中でも話が出ますが、サッカーの試合ではこの二軸の動きのトラップです。
動画の中の説明では触れられていない部分で、私が注目するポイントを挙げると、
二軸の場合、
●トラップする足が軸足より前でトラップする。
●トラップした後に軸足が前に自然と運ばれている。この軸足の動きがあるから、素直に2タッチ目の蹴るや運ぶの動作につながる。
当ブログで何度も出ていますが、歩く動作に止める蹴るを落とし込むという動作と理屈が似ています。
たー君がサッカー始めた2年前から、トラップは足を引いてボールを迎えて待つんじゃなくて、軸足より前で止めて、蹴り足が素直にプレーできるように足を運ぶんだよ、それは歩き方の体の動かし方と似ているんだよと自主練習を重ねました。
二軸トラップと対比される一軸トラップの動作の方は、余計なステップを踏むので、プレーのやり直しになって遅くなると説明されていますね。
けど、これは一般的なトラップの方法として紹介される「ボールを迎えてインサイドに当たる瞬間に引いて、ボールの勢いを吸収しましょう」というやり方です。
二軸トラップの動画を踏まえてたー君のトラップの動作で「それはやめよう」と、すぐ修正させてきたのは↓の動画の片足でケンケン跳んでトラップするやつです。
パスを左右や前寄りにずらして出して、動きながらトラップする練習もしましたが、その時にケンケンと軸足が跳んで、トラップする足だけ伸ばしてボールを触りにいく動作をした時は、「それは違うよ」とサッカー始めたての頃から、これが癖になる前に何度もすぐに修正しました。
軸足ケンケンと跳ぶトラップは、跳んで減速して片足で「足を合わせて」コントロールしやすくします。一軸的な動きです。
しかし、一軸トラップと同じ理屈で、プレーのやり直しが起きるので、これが癖になると後々、プレーの窮屈さを感じるようになります。
ジュニアの間は問題ないと思いますが。
上の動画で、よくある失敗例で、「走ったままのフォームでトラップしてボーンとボール飛ばしてしまう」とありますが、私はコッチ派です。
加速したまま蹴りやすい場所にボールを止めたいです。
二軸トラップもコッチ派の技術だというようなことを言っています。
谷田部先生が動画の中で走りフォームトラップの失敗例をやろうとして、「うまくできちゃった」と言うように走りフォームでのトラップはできちゃう理屈で技術を身につければ、できちゃいます。
足が遅いであろうイニエスタがなぜ、ボールを持ってプレーすると追いつけないのか、ジョアン・フェリックスがなぜ、1歩目からトップギアな推進力なのかと同じ理屈だと私は考えています。
ここまで書いてきましたが、正直言えば、二軸とか一軸とか初めて聞きました。
二軸とか一軸とか分からないです。
二軸が良くて一軸がダメとも思いません。
だけど、2つのトラップのHow to動画では、片方は動きながらの二軸トラップがプレースピードが保てて良いですよ、一軸のトラップはプレーがワンテンポ遅れますとなっていて、片方は走りフォームのままで二軸で可能なトラップはミスが増えるとし、プレースピードを一度減速させてコントロールしやすい一軸的なケンケントラップが良いですよと相反した内容になっています。
動画を受け売りして、見たまま子供に「これ良いからやるぞ!」とするのは危険な例のひとつです。
部分的な理屈にフォーカスし過ぎていたり、試合の中の一部のプレーを切り取り過ぎていたり、トレンドに偏って合わせていたりするのはネットの情報の特徴だと思います。
動画の意図によっては、体の動かし方やプレーの根本が違うのに、次から次とごちゃ混ぜ状態のインプットで、子供の頭の中も混乱状態で技術を身につけて、体が大きくなった時にしっくりこないと早期教育の弊害も怖いなと思います。
間違いなく映像と音声で作る動画は分かりやすいヒントになります。
試合でサッカーをプレーすることから考えると、答えはないし、正しいとか、最適とかはないので、動画はヒント程度にして、親子でひたすら壁当てして止める蹴るの動作と体の使い方の理屈を掴めるように、「あーでもない。こーでもない」と一緒に楽しく悩みながら頭と体で覚えることが、動画のヒントの活用法だなと思います。
年齢と共にサッカーが変わって今までのプレーがしっくりこないなんてことは、当然あるので、パパ、ママも子供と一緒にボールを蹴った時間を大事にしておくと、後々の、子供の「最近うまくいってない」にも寄り添うことができると思います。