運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

足りないのは個ではないもの

 春合宿にたー君は体調不良で参加しませんでした。

 塾の春期講習が重なって、高校の志望校の合格圏に手が届くとこまで来ているたー君は、塾を優先したいというので、春合宿は不参加をコーチに相談しました。私も合宿行かなくても4日間で劇的に成長するわけではないと思っていました。

 それでもコーチが、濃い合宿になるので1日でも2日でもいいから参加して欲しいという話もあったので、2日間参加することにしました。

 しかし、たー君は合宿直前で体調不良。いい加減にしろよと思いました。

 

 合宿明けの通常練習からたー君も復帰して元気にサッカーに行ってました。

 

 練習試合、クラブユースの1戦目は観戦できませんでしたが、たー君が言うには後半から出れたそう。

 クラブユースの2戦目から観戦しましたが、驚く程にチームの仕上がりが変わっていました。

 守備面はプレスを始める場所が共通理解されていて、連動してプレっシングをする。

 たー君のポジションで出てている3人のセンターバックは互いの位置を気にしながら、ボールと人のケアにあたっていて、危険なスペースにボールを入れさせない。ラインをコンパクトに保つように呼吸の合ったラインコントロールをしていました。

 攻撃面もどこに誰がいるか、1人1人が分かっている。走り出すタイミング、パスが出てくるタイミングも分かっている。

 合宿でたくさんの試合をこなしてすり合わせを仕上げたのがよく分かります。

 U14まで荒削りなサッカーをしていたのに攻撃も守備も整理されています。

 

 途中から入ったたー君のプレーを見ていると、フィットネスもボールコントロールも悪くありません。けど、1人でサッカーをしているようにみえます。

 個立というか孤立というか。

 ボールと相手を見るのですが、仲間との位置関係を見て合わすこと、アジャストするためのコミュニケーションも分からないようです。

 問題は個にはないんです。他の選手は個から組織を意識して理解してサッカーするようになって、たー君はチームがそのように変貌した過程を知らないことにあるんです。