運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

うちの子がサッカーを始めたので、過密日程と育成について書いてみる。

高校サッカー選手権が終わって流経柏の監督が、過密日程は大人の都合的な発言をした。一週間で5試合こなすことがハードと長友選手もツイートしたってことで、少し話題になった。

私は小学生の時はサッカーのスポ少、中、高とサッカー部だった。

成績は、ずっと県内でベスト4くらい。県で優勝したこともある。全国大会は自分の代はなかったが、出た代もある。

この道をたどるとどうなるか。いわゆるサッカー漬というやつだ。

今回の選手権が終わった後にこんな記事も出た。

headlines.yahoo.co.jp

久保田大介さんというサッカークラブの人が書いたそう。
冒頭の部分で、

>『「土日がすべて練習で、家族でどこにも行けなくて……」
 
>一昨年12月、僕が代表を務めるスエルテ横浜の体験練習に来た小学一年生のご両親の言葉だ。ご両親の言う通り、彼が所属している少年団では土日が全て練習日となっているらしい。当然、週末に家族で出かけるなんてことはできない。 』

私自身も私の親も同じだった。スポ少なので、当番制なのだが、当番の手伝いをして子供の試合を見てとそれが毎回になっていく。今思うとほんとに感謝だ。

私は親になった身で考えると、平日仕事で忙しいのに休みも子供のスポ少の当番かよ💢となる。

サッカーだけに限った話ではないと思う。他のスポーツは保護者のサポートなしでは活動が成り立たないものもあるそうだ。

サッカー漬けは、ひとつの大会の過密日程の話ではない。夏休み、冬休み、春休みはどこかしらの招待大会に遠征する。

小学生の時には、真夏に20分ハーフを1日で4試合したことがある。高校の時も35分ハーフを1日2試合、2泊3日でこなすのは当然だ。強化だからだ。
秋には選手権の県予選があるからだ。

あいにく熱中症で倒れた人は見たことがない。
今も同じような日程が組まれているのか。
今では熱中症がという話になるのか。それとも倒れる方がやわだと言われるのか。
「昔は倒れるような選手はいなかった。」
そんなことを言う人もいるんだろう。

中学の頃の部活は学校の取り決めで、夏休み中の部活動がたしか14日以内とか決められていた
夏休み初期の県大会と中頃に大きなカップ戦がある。それぞれの大会の前に5日ずつ練習があって、残りは適当に消化されるというスケジュールだった。

夏休み初期の大会は一学期末からの延長なので、仕上がりもよく大会が戦えるけど、中頃の大会は走れない、つながらない、ボールが足につかないとなって、毎日練習をしているチームと比べると動きに差が出たのは感じた。不完全燃焼みたいな中途半端な負け方だった。

けど、かなり緩い夏休みでリフレッシュできた。花火大会も行ったり、川に遊びに行ったりのんびりして楽しかった。
それに暇だ。そうなるとひとりでボールを触る、基礎からあこがれのテクまで練習する。
ボールが足につくようになったなぁと実感したし、課題をもってコツコツ練習すると上手くなるなと確信もした。

自分が選手だった頃を思い返すと、練習漬けはチームが勝つため。
休みは、勝ち負けから解放されて、いろんなことを考えるし、それがサッカーの成長なのか、他の関心事に向けられたりと自分の枠を拡げるため。
それぞれに意義があったと思う。
〇〇漬でも好きなことやっているんだからいいでしょってのが都合よく使われる。
けど、体壊したり、心折れたりするとなると、「わたし、それ望んでません。」と。そこを体調管理だ、根性だと言われると好きなことから気持ちが離れることもある。
本望ではなくなると無理強いだなと思う。

じゃあ、自分の子供たちはどうなってほしいのか。

大人は経験則とか、社会のトレンドとか情報収集して、状況を分析して子どもの成長過程を逆算する。それもかなり遠いところから。先回りすれば有利になるから。私もそういう考えはあった。
保護者の先回りが〇〇漬の根っこなのかもしれない。

たー君は運動よりも自然と触れ合う方が好きだった。そう見えた。
ボールなんて興味なし。バッタが飛べばそっちに走っていく。
運動で花を開かせたいなんていう逆算は、スタート辺りでとん挫した。
この子が求めていることは、自分が描いていることとは違うとすぐやめた。
じゃあと、自然博物館の会員になって、好きな自然に目いっぱい触れさせてあげよう。好きなことは勝手に習熟度を高めていく。
学芸員に知識の確認をする。大人と会話が成立している。1日10キロくらい歩いてもへっちゃらだった。
パパママはただの付き添い。蚊帳の外で足手まといだ。
けど、パパママも蝶や鳥の名前と習性を知った。通勤時間も自然に目を向けるようになって、季節のうつろいに面白さを見つけられる。

そんな本人は突拍子もないことを言うようにサッカーを始めた。
運動で花開き計画がとん挫してから6年後のことだ。
プロになって欲しいとか、日本代表になって欲しいとかそんなことは考えていない。その目的地は遠すぎる。
本人は、「プロになったらどうしよう。」なんていらん心配をしている。

今は自宅から近いクラブの練習場が目的地。週に1回スクールに通って、たまにある親善試合に出ればいいと思う。サッカーはうまくなればうまくなるほど面白くなる。そのために基礎を身につける。自主練のアイデアは伝えている。
ボールを止める、蹴れるようになれれば、スクールを通じてサッカーの面白い場面に出会う回数が増えてくると思う。その先はまた近づいてきたら、本人の意思に沿った形で環境を考えてあげたい。別にサッカーでなくてもいい。

あと娘が二人いる。たー君のサッカーの犠牲にならないようにと気をつけたい。二人にも面白いと感らじれることをみつけて欲しいし、それに取り組める環境を用意してあげたいと思っている。

パパママ、子供3人それぞれに本人の意向ってものがある。
誰かの夢をみんなで見ることにならないように。
週末はみんながそれぞれ面白いことを見つけに行ってしまってバラバラ。けど、たまにみんなで出かけようが理想だ。

育成というよりも子育ての話になってしまった。
この長文を読んでいただけた方がいましたらありがとうございました。