運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

サッカーの秋 高校サッカー選手権予選もやってる秋

 たー君は街クラブでサッカーをしているので、練習でも試合でも「いってらっしゃい」と玄関で見送りだけが多いです。

 

 ジョカトレFCは近くの総合運動公園の会場でよく練習や試合をやっています。

 この前、たー君が、「ジョカトレFCのホームってどこ?」と聞いてきたので、その運動公園だと言っておきました。

 

 ジョカトレFCが活動する会場は、運動公園の中のグラウンドで、その目の前に大きな競技場があります。この競技場は、高校サッカー選手権の県予選会場でもあります。

 

 ジョカトレFCの練習試合が組まれた日に、高校サッカー選手権の県予選ベスト8の試合がやっていたので、

 「早めに行って高校サッカー見てから練習試合に行ったら?無料で見れるよ」と言ったら、

 「うん。そうする」

 と言ってその日はおにぎり持って自転車乗ってひとりで出かけていきました。スタンドでおにぎり食べて観戦し終わったら、グラウンドに行くそうです。

 

 県予選のベスト8と言っても、午前中から全国大会出場経験のある名門校同士の対戦が並びます。たー君が見に行ったのは超名門校と全国区の名門校の試合。

 準決勝、決勝と県代表1枠を争って名門校同士、超名門校同士がぶつかり合います。

 この前書いた「強豪チームがありすぎる」状況が高校までくるとこうなる。 

footballhajimel.hatenablog.com

 

 ここまでくるのにシャレにならない厳しさだなというのを目の当たりにした気分になります。

 

 超ハイレベルな試合が見れますと言いたいところですが、現実はそうではありません。

 一発勝負のトーナメントで、優勝して県代表を獲得する以外に成果のない公式戦です。

 試合内容は、自陣ゴール前からロングボールの蹴りっこ。そのボールの落下地点で競り合い、セカンドボールの奪い合い。攻撃は相手ペナルティエリアアーリークロスで押し込む展開。フィジカルを前面に押し出した負けないサッカーの試合になります。

 

 静岡県静岡学園が県代表になって、決勝戦のダイジェストをYoutubeで見ました。 

 対戦チームの富士市立の方が、技術をベースにしてファンタジーな、インテリジェンスとクリエイティブの昔の静学っぽいサッカーをしていたので【テクニック+現実の静学VSテクニック+ファンタジー富士市立】の地上戦対決で面白いと思える内容でした。

 

 その真逆をいく【リアルVSリアル】の空中戦対決の県予選となっています。それでもこの県の高校サッカーからのプロ輩出数は多い。

 

 ジュニア年代、早ければ未就学の頃から「足もと足もと」と競い合いで習ってカタカナ名の足技をたくさん身につけても、プロの2、3歩手前の選手たちは頭の上をボールが飛んでいくサッカーをしている。

 それでもよく見てるとセカンドボールを拾った後に局地戦を素早く切り抜けて、スペースに早く確実にボールをつなげていくには、正確に扱える足もとの技術が要求される。

  

 保護者目線でジュニアの時をどう評価していくか考える機会にもなります。

 頭の上を越していくボールに頼って成績を追っていくのを良しとするか、自陣ゴール前から混戦の中をパスワークが普通という感覚を育てる時期だと勝ちへのこだわりを捨てるのを良しとするか。

 我が子がどちらのサッカーの経験値を積んだらいいのか評価に迷いますね。

 

 そんなことは大人がくよくよ悩めばいいこと。天気も良かったし、育成年代の最高峰の試合を無料で気軽に見れるし、その隣でジュニアサッカーに取り組むというサッカー三昧の1日を、たー君はひとり気ままに過ごしたようです。

 この日の練習試合は、勝ったよ!と家に帰ってきてからご機嫌にしていました。

 

 晩秋の空気をいっぱい吸って季節感を味わいながらサッカーに囲まれて過ごした秋だったなと良い思い出になればいいかなと思っています。