運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

少年サッカーはつらいよ。(とある地方県に見る育成環境の激変①)

 秋も深まってきました。この季節は高校サッカー選手権の予選が各県で進んでいます。

 

 私の母校は県の1回戦で負けたようです。もう20年ぐらい前になりますが、その頃はベスト4に食い込んで、県優勝、県代表で全国大会へ行くこともありましたが、

 今はぱっとしないようです。監督となる先生の異動があって、今はセレクションもなかったり、もともと大学進学が目的の普通高校なので、部活全般力を入れる学校でもないので、今の2種(ユース)の状況に置いてかれてるようです。

 

 私が高校サッカーをしていた20年前とは勢力図が全く違います。県内トップだった名門公立高校は、今はベスト8がやっとです。双璧をなした私立強豪校はベスト4ぐらいの力のようです。

 現在は全国からジュニアユースの強豪街クラブやJクラブの選手を引き抜いてくる私立高校が2校ぐらいあって県内ナンバーワンの座を争っているようです。この2校にはこの県のJクラブのユースもねじ伏せられてしまいます。私が高校生だった頃は、10-0で勝っていた私立高校ですが、今や私の母校は逆に5-0ぐらいで負けるんじゃないかと思います。

 私立が強化に傾くと全く別のチームになりますね。

 今、この地方県の2種(ユース)は他県出身者が中心に県のトップが争われています。県内出身者は、他県出身者に全く歯が立たない状況です。

 そういう事情を昔のサッカー仲間から聞いたり、調べてみると私の出身県の小学生から高校までの育成事情がよく見えてきます。

 

 3種(ジュニアユース)の状況は、私が中学生だった頃から強くて有名な街クラブとJクラブが強いようです。

 3種の高円宮杯を見ると街クラブの数がすごく増えていることも分かりますが、中学の部活が上位に食い込んできています。県のベスト4には、Jクラブ、強くて有名な街クラブ、中学部活2校という感じです。私の中学の母校も含まれています。

 選手はほとんど県内出身者でしょう。Jクラブには他県出身者の子が数人いるかもしれません。

 ちなみに4種(ジュニア)は県内出身者ばかりでやっているようです。

 

 3種(ジュニアユース)までは、私の母校も相変わらず成績が良いようなので、昔と余り変わらないのかな。

 3種までは県内出身者で上位を争っているけど、2種になると他県の街クラブ、Jクラブ出身者で固めるチームに束になってもかなわない状況です。

 つまり、この県の3種までの育成では他県で育った選手に敵う選手を育てられていないということです。

 4種から3種にかけて県内の大会で勝つことと、2種より上のカテゴリで活躍できる選手を多く育成することは、両立できていないと想像できます。

 県内出身者同士でサッカーを勝った負けたと楽しめるのは3種まで。2種では他県の街クラブ、Jクラブで育った別次元のレベルの子達に絶対に勝てないというのが今の現実です。

 

 高校の時の部活の友達は、「おれたちが高校でサッカーやってた時とは全然違うよ。ファールの貰い方が格好いい。高校までにあんなの教わらないだろ。」と言います。

 どこにでもある地方県では、他にもこんな状況のところがあるかもしれません。県内の人たちが4種(ジュニア)、3種(ジュニアユース)でどこを目標として積み上げていくのか。何か足りないものがある。何か工夫が必要なんだと思います。