暑い・・・熱い・・・
どちらかというと「熱い」が当てはまる暑さです。
7月の3連休前ぐらいから突然の気温上昇で、熱中症への備えが声高にあちこちで言われていますが、そんな暑さの中、会員になっている自然博物館の夏の恒例行事、「夏の昆虫観察会」に行ってきました。
ただの虫捕り体験ができるというわけでなくて、博物館の学芸員や大学の研究者の方々と一緒に虫捕りができるので、虫を捕った後には、非常にアカデミックな解説を聞かせてくれます。
参加する子供達もみんな「かぶと虫とりたーい!!」というより、「トンボのあの種を取りたい。」「チョウのこの種を取りたい」となかなかこだわりを持っています。
そんな中、研究者の方が今年の暑さと夏の虫の傾向について話ししてくれました。
夏に鳴くセミの順番は、
7月中旬~ ニイニイゼミ
7月下旬~お盆の頃 ヒグラシ
8月上旬 アブラゼミ
と来て、8月中旬からツクツクボウシが鳴きます。ツクツクボウシは夏の終わりのセミなのですが、7月20日頃から既に少しいるということでした。実際に虫捕りしている時にもツクツクボウシがいました。
つまり、今年は、梅雨が明けたらだんだんと気温が上昇していくのではなくて、8月中旬の暑さが7月3連休頃から一気にきたと。そのためセミの発生順番のピークも例年より早く感じられるそうです。
暑い・・・熱い・・・と言っているのは人間だけじゃなくて、自然に生きているもの全てがそう思っていて、セミも飛び回って鳴く時期が前倒しされてしまったと。
そういう意味でも今年は異常が発生していると言えるようです。
なんとなく昔の夏と変わったよなと思いながらも、現代の小学生も里山を虫捕り網持って走り回ってました。その姿は私が小学生だった頃と同じです。
昔は農家の人が手を入れて保全してきた里山は、今はボランティアの人が子供達に伝えていきたいという思いで1年中手を入れているそうです。
夏の夜の里山でホタルを見ると、郷愁にかられるというか、神秘的な風景に現実から引き離されます。12時間後には出社している現実とのギャップが有りすぎる。
昼も夜の里山を歩き回り、暗がりを飛ぶホタルや、肩に止まったオニヤンマ、雑木林で樹液に集まるたくさんのかぶと虫を見た子供たちは何を思っているのか。
ホタルの光を頼りにする暗い田んぼのあぜ道で、
「みんなが大人になった時に、生き物が暮らす環境を守るバトンを引き継いでくれていたら嬉しいです。」
と、学芸員の方から参加者に声がかかった。
私は、将来、たー君自身が好きなことに近い仕事に就いて、虫捕りしている時と似たような気持ちで仕事ができるように、ぴょんことじゃすこも同じように成長できるように導いてあげないといけないなと思いました。
ママにもぴょんこにもじゃすこにもホタルを見せてあげたいなと思いました。