「自主練習しなさい」と言わなかった3週間のうち、たー君は1秒も自主練習をやりませんでした。
ですが、自主練習を始めました。
始めたのは、私ですが。
たー君のチームの練習の様子を見に行って、感情だったり、熱だったりが見えませんでした。
これを教えるってことはできない。教え方が分からない。
じゃあ、どうするかと考えた時に、サッカーしながら感情を表す手本を見せてあげたらいいんじゃないかと思いました。
私はサッカー経験者です。
ですが、なぜか今までたー君に私がサッカーをやっている姿を見せたことがない。
そんな時に、ジョカトレFCから保護者も参加して一緒に練習する親子練習会のイベントの連絡が来ました。
今までは、参加表明しませんでしたが、今回、私も参加してサッカーしているところを見せることにしました。
そーいうわけで、その親子練習会に向けて、「私が」自主練習を開始です。
ボールフィーリングやリフティングをやってプレーする感触を思い出したりしているわけですが、パス、トラップは相手がいないとできないので、その相手がたー君です。
たー君が私のためにボール出しだったり、対面パスの相手をしてくれています。
そんなことを2日ぐらいやっていると、私が練習始めようかとボールを取りにゴソゴソやっていると、練習相手じゃなくて自分もボールを蹴るという風にたー君もボールを持ち出します。
私のボールフィーリングはおでこにボールを100秒乗せるところから始めるので、たー君も同じようにします。
たー君はおでこにボールを乗せることはできないので、
「まずはボール乗せ1秒だな」と、目標を設定しました。
その次に、リフティング100回です。
リフティングも久しぶりにやると、20回でふくらはぎがピクピクしてきて、30回過ぎると膝の周りがモソモソしてきて力が入らなくなります。
リフティングって疲れるなぁと休み休みやっていると、たー君がリフティングを集中した顔つきでやっていました。
私は疲れたので75回で止めました。
サボるお手本です。
親子練習会で怪我しないようにと自主練習始めたのですが、やる以上は私も少しでも上手くなりたいわけです。
今時のフェイントをひとつ、ふたつ身につけたいわけです。
できないことができるようになる期待感を持ってボール触っています。
たー君にとったらおでこにボールを乗せることができないこと。
「上手くなりたかったら自主練習やれよ」「時間作れよ」と、たー君に今まで散々言ってきましたが、打てども打てども響きませんでした。
私が自主練習をして、それに付き合っている今の方がたー君に集中力があります。
自主練習中に、
「上手くなるにはコツコツやるしかないんだ」「コツコツやればおでこにボールが乗る」とたー君に言いました。
やらせている自主練習の時は、そんなこと言えば、右耳から入って左耳から抜けていく感じでしたが、一緒に練習していると、また、おでこにボールを乗せて、上手くできるための何かを探すようにやっています。
私自身が短時間で集中して少しでも上手くなりたいと思ってボール触って、今時のフェイントができるようになるための感触を探して練習しているので、それを真似ているのかなと感じています。
私の自主練習が、たー君の自主練習になって、昨日よりも少しだけ上手くなっていることを共有する時間になっている気がします。
自宅でもコツコツ積み上げていくには、今のこのやり方なのかなと感じています。