運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

街クラブのクラブカラー

 全国津々浦々に街クラブがあります。

 皆様の地域の中にも街クラブが2つ3つあるのではないでしょうか。

 チーム選びは、我が子がサッカーをする場所になるのでとっても大事です。

 

 街クラブは費用を払って指導が受けられる専門的なサッカークラブだから所属すればサッカーが上手くなる、良い選手になる、我が子が大会で良い成績を残せるというのとは、また話が違うと思います。

 

 費用面とか、練習会場までの距離とかもチーム選びの判断基準の要素としては大事ですが、街クラブにはクラブカラーがあります。

 そこには代表の方針、モットーみたいなものが色濃く反映されていると見ています。

  サッカーはきっかけでしかなくて、サッカーを通して何を得るのか、何を育てるのかの点について、そのクラブカラーに我が子が合致するのかどうかが、クラブ選びの重要な基準になってきます。

 

 私も少年団、街クラブ両方とも情報収集して実際に見に行って、たー君のチーム選びをしましたので、その中から見聞きした中で街クラブを「強豪クラブ」、「育成型クラブ」、「人間形成型クラブ」の3つに仕分けします。

 

強豪街クラブ

目に見える実績:公式大会で好成績連発

特徴

  1. アカデミー制の場合、所属選手が100人いる。その中からセレクトされた選手が公式試合に出場できる。一部の選手は実力がつくうえ、成績が残せる。
  2. セレクション制の場合、セレクション合格した人だけが所属できる。所属後は猛トレーニング。Bチームは公式試合出場無しという場合も。

方針:意外に地域密着型。街クラブが一団体として地域に社会貢献したいと考えている。大会での好成績も地域に明るい話題をもたらす要素と考えている。

 

育成型クラブ

目に見える実績:J下部合格者多数

特徴

①練習時間のほとんどを足元の技術を鍛えるメニューに割く。

②パスの受け方、ビルドアップ、ゴールパターンまで基本的なセオリーから高度なセオ 

 リーまで教え込む。

③ボールコントロール、ボディコントロールそれぞれを指導して総合力のある指導をする。

④試合の勝ちにこだわらない。育成の勝ちにこだわる。

方針:世界で通用する選手を育てる。

 

人間形成型クラブ

目に見える実績:目に見えないものの価値に重きを置いている。

特徴

①全員出場

②小学生だから自由なサッカー。

③自分のことは自分でやりましょう。

④大会で好成績を残すことよりも、荷物置場がきれいに片付くことを大事にする的なやつ。

方針:サッカーだけでなくて、勉強、社会貢献ができる人間形成を目指す。

 

 大きく3つに分けてみました。

 大会成績を重視したければ、強豪クラブです。

 試合に出るためには激しい競争が待っています。競争に勝つための技術、精神面の努力が必要です。ただしその努力が良いサッカー選手になるためのトレーニングとして最適かどうかはまた別の話です。あくまでも強豪クラブでジュニアの大会に出て、試合に勝つための努力です。守備的でロングボール蹴り込みの勝ちにこだわる戦術を用いることもあります。

 

 良い選手、上手い選手になるには断然、育成型クラブが最適です。

 ただし、育成型クラブは大会成績を重視していない場合が多いです。勝負よりも育成を重視しているからです。公式大会に、実績が普通のチームに2-4で負けるとか平気であります。

 県ベスト8で強豪クラブに0-10で負けたりします。勝負ではなくて、日頃の育成の成果を試す場に有効活用されます。技術の高い子が揃っていても勝ちにこだわらない方針を保護者がどこまで我慢できるか。

 あとは、代表の考え方にもよりますが、育成方針と外れるからトレセン行かせない(トレセンの時間がもったいない)とかあります。

 

 とにかくサッカーが楽しい、好きになってほしいなら人間形成型です。

 ただし、向上心がある子供と、ただ楽しみたい子供が交ざったチームです。

 試合に勝ったり負けたりします。上手い子と、なかなか技術が向上しない子の差は埋まりません。

 勝負にこだわらないし、良い選手になるための特別なトレーニングがあるわけでもない。それでも、人を信じる、相手をリスペクトする、感謝の心など、オフ・ザ・ピッチの部分での成長が強く期待できます。

 

 ジュニアユースがあるかないか

 ここが少年団と差別化がはかれる点。また、街クラブでも内部昇格できるジュニアユースが有るか無いかは差別化がはかれる点だと思います。

 ジュニアの最長6年間と、ジュニアユースはセレクションがあったとしても内部昇格してU15の3年間も加えた最長9年間スパンで選手育成が考えられるからです。

 

 U18のユース年代を考えると、高校の部活へ進むにしても一定以上のレベルでやりたい(子供にやらせたい)のであれば、U15の3年間を公立の中学の部活で過ごすのと、街クラブのジュニアユースで過ごすのでは、十分な試合経験、練習量を積めるのは、街クラブ一択です。

 公立の部活では、中1、中2の時に試合経験、練習量が絶対的に不足します。

 強豪私立の中学はまた話が違うと思いますが。

 

 強豪ジュニアユースでなくても、ジュニアユースが有る街クラブにジュニアから加入して、内部昇格してジュニアユースでコツコツ積み上げて、ユース年代までに準備するという考えも持っていて良いかなと思います。

 街クラブのジュニアユースで言うと、私は、練習会場までの距離が近くて、勉強に支障が出ないってのも大事かなと思います。遠いとそれだけで疲れちゃいますよね。

 

 

 ジョカトレFCは人間形成型クラブです。

 しかし、なぜ、毎年、各学年から1人程度、Jクラブの下部セレクションに合格するのか。

 あくまでも、私見ですが、Jクラブに合格する子供が分かっていて、敢えて伸び伸びサッカーさせていたり、技術的に追いついてない子と交ぜて上手くいかない経験をさせているからかなと思います。

 

 次回は少年サッカーとスクールの関係について書きます。