もうすぐ4月です。4月から子供にサッカーでもさせようかなと考えている保護者の方向けに街クラブとスクールについて私見ですが3回に渡って書いてきました。
今回は、前回のスクール選びの続きですが、余談みたいな内容なので息抜き程度に読んでもらえればいいです。
スクールの選び方で、主力選手、レギュラー選手の多くが通うスクールを選ぶのが良いというのは前回の記事で書きましたが、この考えに至るまでのサイドストーリーがあります。
サイドストーリーの主役は保護者のママさん達です。
このママさん達の共通点は、それぞれの子供が、名将と呼ばれる超有名指導者が創設に関わった超有名チームの系列のスクールに通っているという点です。
なんとなくこのスクールに通っていることが地域のジュニアサッカーでは「ステータス」と信じられているような節もある「ステータススクール」です。
私がジョカトレFCの練習を見に行った時に、聞いた話ではなくて、見学中に否応無しに聞こえてきたステータススクールに子供を通わせるママさん達のお話の内容です。
登場人物は3名で、Aママ、Bママ、Cママとします。
まず、AママとBママが話をしています。
Aママ「ステータススクールのコーチがさー。体調不良らしいの」
Bママ「知ってるー。あれはインフルエンザよ。本人全力で否定してるけど。」
Aママ「子供みたいな言い訳するよね。」
Bママ「インフルエンザ恐いから子供のスクールの曜日が違って良かったー」
曜日が違うので担当コーチが違うらしいです。
「直接関係ないんかい!」
違う曜日のコーチの体調と人柄を掴んでいるBママの噂把握能力の高さでお話しがオチたところで、Cママが登場します。
Cママが登場しますが、AママとCママは面識なし。BママとCママは面識有りです。
Bママが、Cママを呼びとめます。そして、AママにCママを紹介し始めます。
Bママ「Cママの子供君とは、うちの子が幼稚園いっしょでさー」
Aママ「ふーん」
Cママ「どーもー」
Bママ「Cママの子供君も同じステータススクールだよー」
Cママ「うちの子は水曜です。」
Bママ「みんな曜日違うんだねー」
Aママ「水曜コーチはギャクがしつこいよね!!」
BママCママ「わかる。わかるー」
AママBママCママ「やっぱステータススクール一体感感じるねー!!!」
AママBママCママ「ステータススクールだったら我が子達みんな安心よね」
と、同じスクールという共通点、曜日毎の担当コーチのクセの話しですっかり意気投合。そして、意味深な「我が子達みんな安心よね」の言葉。ステータススクールに通えば得られる安心感と余裕感。
この話は聞き耳を立てたわけではないのです。周りに聞こえるように盛り上がってお話をしているのです。
ピッチにはいない保護者が「ステータススクール」という安心感で、余裕ある連係のとれたトークを展開するぐらいなので、子供達にも影響は少なからずあるだろうな。
実際、ジョカトレFCの子供達はステータススクールばかりとたー君に話を聞いています。
誰がステータススクールに通っているかはボールの受け方と受けた後の動きの共通点で分かります。その子達同士の中だけの連係したボール回しがあります。その様子は、保護者も安心して余裕をもって我が子のジュニアサッカーを見学できることでしょう。
その一方で、我が家ではママも時には、たー君のサッカーを気にかけるわけです。ある日のサッカーの試合後、夕食の団らんの時の様子です。
ママ「たー君今日、頑張ってたね。もっと頑張ってAチーム目指そう!」
たー君「Aチームはステータススクールが多いよ」
ママ「スクールって何よ?」
私「サッカーの練習するところだよ」
ママ「練習はジョカトレFCでしてるじゃない」
私「それに加えてスクール行ってサッカーを習ってるの」
たー君「Bチームもみんなスクール行ってるよ」
ママ「ジョカトレFCは週4日練習しているのにまだ、サッカーやるの?週4日もやってるのよ!!」
ママ「週5日も、6日も、7日もサッカーやってどうするの?みんなプロ選手になるの?パパの知り合いでプロになった人いるんでしょ。その人もスクール行ってたの?」
私「おれがサッカーやってた子供の頃は、スクールなんてなかったよ」
ママ「じゃあ、スクール行かなくてもプロになるくらい上手な人はいるんでしょ。なんで?」
私「プロになったやつは、試合で突然トレーニングでやったことも見たこともないデタラメなことするのよ。アマチュアの中で突然プロみたいなことするから一般人はついていけないのよ」
ママ「デタラメな方がプロになるの?解せないわ。たー君は算数と漢字の家学習をやるのよ。Aチームは自分の努力で目指して頑張って!あと、パパがなんとかしなさい。」
ママはいつも核心をついてきます。
我が家ではたー君がスクールに行く日は来ないでしょう。