チームの移籍を悩み始めました。
たー君の試合観戦に行くと、移籍先候補の赤いチームが同会場にいました。
赤いチームの空き時間の過ごし方を見ていると、いくつかのグループに分かれてゴールに向かってフリーキックの競い合い、ロングキックの練習、サッカーテニス、リフティングパスを自発的にやっています。
賑やかにボールを蹴っている様子を見ていると、全員が伸びていきそうだなというのが伝わってきます。
サッカーを通じて、相手を理解すること、協力すること、向上心、責任感、こういったことを体験してほしいわけです。
ジョカトレFCより赤いチームの方が、サッカーをやらせている意味あるんじゃないかと思ってしまいます。
ジョカトレFCBチームのリーグ戦で大量失点した試合の終了後、対戦チームの保護者が、私の前で、
「今日は8点とったなー。もうちょっととれたなー」と言って過ぎていきました。
何にも気にする必要ありません。けど、気にします。
守備を整備しなくていいのか?組織を整備しなくていいのか?
コーチは抽象的な声がけばかりです。
「そこにいたらどうなの?どこ守るの?」
「同じ形で失点してるけど。分かってる?」
のほほんとしているBチーム。大丈夫か?
Bチームには、私の評価でサッカーセンス抜群の選手がいます。俯瞰的にピッチが見れて、相手のプレスの足を止めて、背後に切れ味抜群のスルーパスを出せます。
しかし、5年生の中で、3年生か?と思うほど体が小さいです。
「ボールを受ける位置はそこなのか?」「そこで前向けないの?」コーチからそんな声がかけられています。
もう少し大事に育ててもいいんじゃないか?と私は思ってしまいます。
成長を考えれば他にも良いチームがあるんじゃないか。そんな思考に陥ります。
それでもたー君には、Aチーム、Bチームそれぞれに意気投合する仲間がいます。
ホームJ1クラブ勝ったね、負けたねなんてことをあいさつ代わりでしていたり、車に乗せて移動したこともありますが、思わず吹き出してしまうようなとぼけた会話をしています。
1年間ジョカトレFCの選手として行動して、バスや電車を乗り継いで練習行ったり、試合行ったり、合宿で一緒に過ごした思い出もあるでしょう。
知り合いのいない赤いチームで空き時間に賑やかにボール蹴れるかな?
その姿を想像するのは難しいです。隣のクラブなのでジョカトレFCと対戦することも当然あるでしょう。その時に今仲の良い子達とどんな顔で会うんだろうか。
「ジョカトレFC以外のチームでもサッカーやってみたいと思う?」
確認したいけど、たー君に聞く勇気がでません。
ネガティブ思考から決めるチームの移籍はたー君にとって大きな負担になるだろうなとも考えます。
ママには、近々あるカップ戦を見て結論出そうと思うと伝えました。
親がそんな風に悩んでいる中で、たー君は様変わりする姿を試合で見せてくれました。
成長のきっかけを見せてくれた試合の記事↓
footballhajimel.hatenablog.com
その試合後の自宅で、「ジョカトレFC以外のチームでもサッカーやってみたいと思う?」の代わりにたー君に聞きました。
「Aチームで自分がプレーしている姿イメージできる?」
たー君は何か言いたそうな、何か言わなきゃいけない顔して口をモゴモゴしています。
「ジョカトレFCでサッカーやってるならAチーム入らないと。」
「どうしたら、Aチーム入れると思う?」
たー君は、「いっぱい練習する」と言うので、「練習は今もたくさんしてるじゃん」と返しました。
その後、
「たー君さぁ、市で一番のサイドバックになるんだよ。そうすればAチームに入れるよ」
その試合から数日後、カップ戦直前の脳と動スクールを見学しました。
隣のコートではガッツリオープンスキルのスクールが強度の高いトレーニングをしています。それを横目で見ながら、脳と動スクールでトレーニングするたー君を見ていると、突然、結論が出ました。
「決めた。移籍しよう」
カップ戦を見る前に私は結論を出しました。
移籍するのはチームでなくて、スクールです。
ジョカトレFCにそのまま所属して、スクールを移籍することに決めました。
次回はカップ戦の記事です。