今、自主練習メニューは3つ。
そのうちのひとつが壁当て。
この壁当てで止める蹴るの練習にしていますが、なんとなくやっていても得たい成果がぼんやりしてしまうので、インステップキックを練習しています。
サッカーでキックの使い道は、
ショートパス → サイドキック
シュート → インステップキック
ロングパス → インフロントキック
一般的なキックの使い分けの概念では、大体こんな感じです。
たー君は壁当てをしながら、
ショートパス → インステップキック
シュート → インステップキック
ロングパス → インステップキック
足元ゴロのグラウンダーのパスも、浮かせて遠くめがけたフライパスもインステップキックでできるように練習しています。
強いボール、長い距離を出せるキックを蹴るためにはどうしたらいいか、
軸足を強く踏み込む
膝下を早く振る
インパクトする時に強く蹴る
一般的なキックの概念はこんな感じですね。
大体足元にフォーカスします。
私はキックをこの概念で教えてないです。
サッカーやっていた時に、この概念に苦しめられたからです。
私の蹴り方は、
上半身の予備動作で作る体の弾力をボールに伝える。蹴るって言いません
軸足は置くだけ、踏み込むって言いません
ボールをミートする→ボールを蹴る角度で、ゴロボールやフライボールを実現する技術
ボールの進行方向に足を振り抜いて体の弾力を伝えきるフォロースルー
ボールを蹴ることに「強く」っていう言葉を使いません。
「強く踏み込むんだ」とか「強く足を振れ」とか。
あと、ボールを低く抑えるために「体をボールに被せろ」も言いません。体の弾力を作る弓の弧を作れないからです。
ちなみに、体の弾力という言葉は思いつきで書きました。
予備動作で上半身を反ることと、股関節から振りかぶった足で、弓の弧を作って体の弾力をためること
指を離して弓を放つように軸足を置くことを合図にして、
股関節から足を振って上半身の力をつなぐこと
ミートは技術だから練習(壁当て)あるのみ
重心と振り抜く足はボールの進行方向に真っ直ぐふって、ボールに体の弾力を伝えきること
たー君のボールの蹴り方で一番悪かったところは、膝下だけの振りで蹴ること。
たー君にはこうアドバイスします。
「腕上げてー」
「上半身反ってー」
「股関節から足振ってー」
「蹴った後、体傾けないよー。振りぬいた足真っ直ぐー」
です。
とにかく、力を入れるな、脱力して、一連の動作を滑らかにして、股関節から足を振ってボールに体の弾力を伝える練習をします。
なので、よく私が口にするのが、
「力むなー」です。
インステップキックでロングパスを蹴るには、ミートの技術の話しです。
ボールを蹴る角度を斜め上につける技術が必要で、あとは斜め上方向に体の弾力を伝えるだけです。
たー君は1月下旬からインステップキックの壁当てやり始めて、2ヶ月経ちましたが、ゴロパスも浮きパスもインステップキックで蹴れるようになってきました。
なぜ、ロングパスをインフロントキックでしないのか。
インフロントキックの放物線はアーチを描いて遠くに飛ばします。
けど、プレーや展開が速くなるとライナー性のロングキックが求められます。
つまり、シュート性の対角線のサイドチェンジやクロスボールが求められます。
グラウンダーのサイドチェンジ、クロスボールも同じです。
これをインフロントキックやサイドキックでやろうとすると、そもそも描けるボールの放物線が違うので、「強く蹴ろう」とか、「足を早く振ろう」とか、「踏み込みを変えよう」とか、概念に囚われて難しい方法で解決しようとして悩まされます。
これは、人工芝の狭いフットサルコートで練習する今のジュニアの盲点だと思います。
ライナーの放物線を描きやすいインステップキックは「シュートで使う」という概念に囚われないで、サイドチェンジやクロスボールを蹴る時に使えば簡単に解決します。
こういったわけで、縦回転をきれいにかけて、伸びるボールでショートパス、ロングパスをグラウンダーもフライボールも蹴りたいので、インステップキックのパス練習を1月下旬から壁当てしてやっています。
↓のような角度でインステップキックでゴールめがけて蹴りたいです。
とはいえ、体の弾力をボールに伝えるインステップキックのフォームができあがったら、同じ要領でインフロントキックもやります。
2ヶ月近く取り組んで蹴り方が変わってきたので、既にサイドキックのゴロパスも球筋が変わっています。