運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

サッカーが上手くなるための幼少期の過ごし方あれこれ

 群を抜いた能力を身につけるには幼少期からの早期教育、英才教育が大事だと言われているようです。ゴールデンエイジというやつなんでしょうか。すみません。よく分からないのに書いています。

 

幼少期ど真ん中の我が家の2人娘。

 運動神経最上級のぴょん子と運動神経未知数のじゃす子は保育園年長と2歳児で、最近、お兄ちゃんたー君の自主練につられて何も教えなくてもサッカーボールを蹴るようになりました。

  

 この2人娘。たー君がマーカードリブルの練習をしていると一緒にドリブルを始めるようになりました。

 ちなみに、我が家の自主練環境ですが、家の中の子供部屋という名のフリースペースです。

 小さい家ながらも、子供が小さいうちは走りまわれるようにと壁ぶち抜きで10畳分剥き出しにしています。 

 

 多少机とかベッドとかありますがマーカー5個並べるくらいの幅と奥行の中で練習です。

 

 たー君がマーカードリブルしているとまず、2歳児のじゃす子が、自分でおもちゃ箱から小さいボールを出してマーカードリブルをし始めます。

 「エヘヘ。エヘヘ」

 と、1人笑いながらやります。おかしな光景ですが、楽しそうです。

 

 すると、ぴょん子もボールを出してマーカードリブルし始めます。

 チョンチョンとボールをタッチした後、壁に向かって、

 「シュート!ゴール!」

 と言ってホームのJクラブのゴールチャントを歌い始めます。壁にボールを強くぶつけるなと怒りたいですが、楽しそうです。

 

 とにかく楽しそう。

 パパとお兄ちゃんの真似してることが楽しい!ホームチームのJリーガーの真似してることが、楽しい!

 

 たー君はというと、マーカードリブル+1対2という無茶苦茶な状況です。テーマ通りの練習にならないので、私はムカムカしてきますが、面白そうにやっている。

 

 もう、やけくそ。

 「マーカーもかわせ!ぴょん子とじゃす子もかわせ!」

 

 手のつけようのない状態です。じゃす子とぴょん子が奇声をあげながらボール突ついてゲラゲラ笑っています。サッカーボール蹴ってそんなに楽しいか?と思います。

 

 けど、この愉快さをサッカーにぶつけたら勝手に上手くなるでしょう。

 では、どう上手くなっていくのかというのを私の見聞きした考えから書きます。

 

サッカーが愉快だと何が育つのか

 サッカーボールが遊び道具になっている状態。遊び道具になれば、この道具を使ってどんな愉快なことしようかと考え始めるのは子供なら自然なことです。

 

 そうすると、ボールをこすって蹴って右回転、左回転かけたり、バックスピンとか回転かけて遊ぶこと覚えます。

 「スピンをかけてブーメランみたいにボールが自分のところに戻ってくる」感覚が身について、ドリブル、トラップを自分の間合いから外に出さない感覚も遊びながら覚えます。

 キックだったら的当て。カラーコーンの頂点めがけて蹴って、そこに当てて、コーンが宙返りすると痛快で、奇声と爆笑があがるというような遊びです。

 やっているうちにキックフォームのステップだったり、ボールが的に届く距離感をつかんだりします。

 カラーコーンが宙に舞えば、愉快愉快となって、明日は逆足で挑戦だ!というのが遊びの精神ですね。

 これやっていると上手くなるっていうより、育っていくものは、「センス」なんだと思います。

 

 

最近の小学生は30年前に比べると明らかに上手い

 スクールで習ってドリブルとタッチが早い、認知、判断、実行に基づいてワンタッチコントロールができる、パスが通せる、つなげる。最近の小学生は凄いなと感心します。

 一方、習ったこと、参考書に載っているものは勉強と同じで答えがあります。

 型にはまって見えるというか、見たことある解き方は同調性も強く見えて、サッカーしていて見ていて違和感がないと安心できるから、上手いと見えるような印象の選手も多い気がします。

 そういった中だと、なぜかボールがくっついて離れない独特なボールタッチや、人をあざむくようなキックをする選手ってのは異質で不思議な存在に見えます。

 

 今は、インターネットでサッカーの育成ロジック指南とか、幼少期からサッカースクールに通って、ロジックに基づいて運ぶ、止める、蹴るとか、親子共に眉間にしわを寄せて修練、鍛錬の英才教育、早期教育の時期を過ごして小学校低学年ながらサッカーがしっかりできる子が育つ環境が整備されているという点は、30年前とは大きく違う点です。

 

 けど、このロジックを突き破るのがサッカーを遊び、サッカーボールを遊び道具として愉快愉快と幼少期を過ごして「センス」を育てた子なんだと思います。

 遊んでサッカーしていた強み。習うことができないサッカーで遊べるという違いの作り方。

 

 サッカーで遊べる子はロジックの中でも遊ぶんだろうなと思います。そこで見せる遊び方をセンスと呼ぶんだと思いますし、そこは昔も今もそう変わらないだろうとセンスを信じている私は古い頑固者だと思います。

 

 1980年前後世代で、世界に出てしっかりとサッカーできていた人は、ボール蹴って遊ぶ方法を思いついて笑っているような人だったなぁと、サッカーボール突っついてキャーキャー言いながら遊んでいるぴょん子とじゃす子をみてふとそう思いました。