運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

本気にさせられた

 小学1年生になったのに、自宅待機が2ヶ月続いたぴょんこ。

 初登校を1週間前にして突然ぴょんこが、

 

 「逆上がりができるように、私はなる」

 

 と、目標を立てました。

 逆上がりなどどこで知ったのか。

 あっけにとられる私とママ。

 

 知り合いが「家の中手狭になったからいる?」ということで譲り受けた屋内用鉄棒が我が家にあります。

 今までは、布団干し、洗濯物干し代わりとして活躍していました。

 この鉄棒を使って逆上がりに挑戦、練習が突然始まりました。

 

 1日目、2日目ともに全くダメで成果なし。

 

 3日目に片足が上がるようになりました。

 

 体の動かし方を、聞いて見て動かしてみて一晩寝ると、昨日できなかったことが、今日はできてる。

 それがぴょん子の特徴です。

 

 4日目は、両足上がってきて、それでもお尻が落ちて失敗します。

 あと少し。

 ぴょんこもコツとタイミングが体に染み込み始めたようです。もうお風呂に入る時間も近くなってきたので、あと1回だよと。けど、失敗。

 

 「あと1回やる!」

 その言葉に見守る。けど、失敗。

 

  その後、あと1回が続く。キリがないので、

 「あと1回は1回だけだろ。終われ」と、言うと、

 目に涙をいっぱいためて、悔しさともどかしさが混じったような顔で、

 「あと1回!!」

 

 その顔を見て、本気だと伝わってきました。

 保育園でもこうやって何事も本気で取り組んできたんだなと思いました。本気で応えてあげないといけない。

 

 「そこまで言うなら、絶対成功するようにやってみろ」

 力も入らないような感じで弱々しく失敗。

 「そんなんだから、保育園で跳び箱の一番高い段を跳べなかったんだよ」

 キツイことを言ったつもりが、私の心の中には厳しさがなくて優しさがあるなと感じました。

 

 その後も、あと1回!を繰り返しましたが逆上がり成功できずに終わりました。

 一晩寝れば、体の動かし方を覚えるぴょん子。明日も練習やろう。

 

 5日目。

 昨日と同じように惜しいんだけど、お尻が落ちてきて回りきりません。

 いくつかコツを教えました。

 次の1回は失敗しましたが、ぴょんこが、

 「もうわかった」と言いました。

 その次、腕の力と足を持ち上げる力でグーッとお尻を持ち上げていきます。

 そのまま、逆さまの格好で持ちこたえながらグルンっと回りました。

 「やったーやったーできたー」

 「パパできたよね!ね!ね!」と満面の笑みで泣いています。

 成功できた喜びで涙を流して泣きながら笑顔のぴょん子。

 

 自分で自分に感動するとこうなるんだな。

 

 その姿を見ていると、100回の失敗の辛さ、悔しさを1回の成功の嬉しさが上回る子なんだなと思います。

 6日目、7日目にはひとりでグルングルン回るようになっていました。

 

 ぴょん子の場合は、火が点いたところに薪をドンドンくべると火の勢いがゴンゴン強くなっていきます。エモーションを出すための関わり方はそういうことなのかな。

 

 たー君は、チロチロ燃えている火をいかに消さないか。

 どちらかというとそんなことを考えてきた。

 サッカーも理論、理屈で技術を教えてジョカトレFCでもソツなくサッカーできる程度です。

 薪をくべて火を大きくしようとしたことは今までないなと思いました。

 たー君にも本気の強度を求めてみようかなと、ふと思いました。