最近は自主練習で重心移動に取り組んでいますが、その前にボール使う方の自主練習について。
たー君自身の現状について少し話しをしました。
私からの質問は、
今、サッカーでどんな技術が上手くなりたいか?
「リフティングを練習して、ボールコントロールを~」
とか総論的なことを言ってるので、
「リフティングは試合中しないな。」
「うん。まあ、しないね。」
試合で使う技術で上手くなりたいことってなに?
「パスが上手くなりたい」
じゃあ、パスが上手くなるにはどしたらいいの?と聞くと、
「首振って~ 周りを見て~ ダイレクトパスをねらって~」
「視野を広げたいってことね」
「ああ、そうそう」
そんなことで、9月からドリブルに取り組んで来ましたが、今はパスの練習に比重を置いています。
蹴り方から見直していますが、これは重心移動の練習でもあるので、また今度書きます。
対面パスの練習で首を振って「周りを見る」という言葉を使うと、たー君は「顔を上げる」、私は「視野をとる」と異なる解釈でした。
どういうことかと言うとたー君は顔を上げてボールを見ないでパスします。
「蹴る時は顔を上げるな!ボールを見ろ!」
周りを見るために顔を上げろと言われると、足もとを見ないでプレーしようと考えてしまうのでしょうか。
それは間違ってる。
「字を書く時に手元を見ないできれいな字が書けるわけがない。」という理屈です。
足もと見ないとボールがコントロールできるわけないので、トラップとパス出す時は顔を上げないでボールを見ろと言います。
顔を上げてボールを見ないでプレーする→周りが見えてる。
半分合ってるけど、半分間違ってる感覚がする。
周りを見ることと、ボールを扱うっていうことは全くもって別だよと。
たー君の「周りを見る」の解釈と方法を変えていかないといけません。
トラップする前(ボール持っていない時)は、首を振ってキョロキョロする。パスをもらった後にパスをつなぐ味方との距離感と角度に見当をつけておく。
トラップする時は、ボールをしっかり見る。
パスを出す前に、味方をチラッと見る→視野をとる。
パス出す時は、ボールをしっかり見る。
パス出した後は、ボールを視線で追いながら、味方の周辺をチラッチラッと見る→視野をとる。
キョロキョロと首を振って、なんとなく誰がどこにいるか距離感と角度を感じておく。
チラッと見るは目線だけ送って、パスを出す相手との距離と角度を目測する。それを視野をとると言っています。
理論とか理屈ってわけでなくて、私の感覚ですけど、
自分がボールコントロールへの関与が強ければ強いほどボールを中心に見る(周りはチラッとみる程度)
関与が弱くなれば目線で一点一点見ていく。
ボールを持っていない時は、ボールの位置を2割ぐらい気にしておく意識で、右と左と近くと遠くをキョロキョロ見ておく。
0.1秒単位で変わるボールへの関与の強弱の中で、弱くした瞬間に視野をとる。
ドリブルなんか絶対にボールを目線で見ろと言っています。
顔が上がっていても下がっていてもだめ。目線を左右前方とボールに配って視野をとるようにと言ってマーカードリブル。
自主練で視野をとる意識付けをして、練習と試合で慣れて、パスをつなぐ味方の一点だけでなくて、複数点を映像にするという直感を養う。
認知、判断、実行みたいな理論、理屈からすると、直感とか感性とか非科学的ですけど、サッカーの科学しきれないところの魔力と魅力を楽しんで欲しい。
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