運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

カップ戦 前半10分~前半終了

 前半10分近くになってきました。お互い相手陣内に攻め込んでも跳ね返されるジリジリした固い展開です。

 

 コーチが細かく指示を出しています。  「DFライン3人で間隔確認し合って」

 「サイドからボールまわす起点。」

 「ボランチのとこからサイドのスペースに捌け」

 「トップでキープ。できてるから。前向いてプレー」

 「つなげてるよ。つなげてるよ。」

 選手達もコーチングに応えて小気味よく動き、ボールをまわします。

 それでもあと一歩崩しきれません。

 

 その時コーチがベンチにいる体は小さいけどセンス抜群の子に声をかけるのが聞こえてきます。

 「用意できてる?出れるか?」

 センス抜群の子がすぐに着替えます。

 コーチが指示を出します。

 「FWのポジション。こことここ変えるから。ゴニョゴニョ。トップ下入って。ゴニョゴニョ」

 センス抜群の子がピッチサイドに立ちます。フットボールの風が吹く期待感で我が子の存在よりもワクワクします。

 最初のワンプレー、ツープレーは、ガチャンとなってつぶされます。

 3回目、中盤のど真ん中で浮玉を柔らかくトラップ。流れるようにVターンで間を作ってスルーパス

 相手DFラインの足が止まって背後がとられます。

 コーチから、

 「ナイス。ナイス。いつものプレー。もっとできる。」

 サッカーやったことあれば誰もが憧れる俯瞰でピッチを見るセンス。

 コーチはこの選手だけができるプレーがあることをよく分かってる。

 そこからジョカトレBチームがパスワークで押し込む時間が続きます。

 しかし、決定機に決めきれない。

 

 ママ「すごい。サッカーだよ。いつものずっこけチームはどうして?」

 私「Bチームもみんな上手いんだよ。力が揃えば安定するんだよ。」

 

 たー君は前半15分で交代。

 落ち着いて試合が見れるようになって、ふと感じます。

 試合に出ている選手、代わって出てくる選手、コーチの意図をちゃんと理解できてる。

 

 チームの移籍は必要ない。ジョカトレFCでAチームを目指すのがたー君の成長につながる。

 前半は0対0で終了。そこでぴょんこを迎えに帰りました。試合は0対1で負けたそうです。

 後半開始直後に失点して、その後からたー君はもう一度交代でピッチに入って試合終了まで出場したそうです。

 家に帰ってきたたー君が話をしてくれました。

 負けたけど、ママは晴れ晴れした顔で、

 「勝てばまた見にいけたのに。また見たかったなー。」と言っていました。