運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

ユーロ準決勝2試合目

 ユーロ準決勝のもうひとつの試合は、イングランドデンマーク

 結果は2-1でイングランドが勝ちました。今回も延長戦までもつれたので、たー君はそこから観戦。

 

 試合内容はヤフーニュースとかで書いてあると思うので、ここでは書きません。デンマークのことを書きたいと思います。

 今回のユーロはヨーロッパ全土で試合がありました。

 デンマークは、グループリーグ3試合はデンマークのスタジアムでした。エリクセンが倒れた初戦を負けて、ベルギー戦はホームサポーターの前で負け。3試合目はロシアに勝って逆転で決勝トーナメントへ。

 決勝トーナメントからは、遠征になります。ベスト16はオランダのスタジアムで試合。そして、ベスト8はアゼルバイジャンの試合会場へ移動しました。

 オランダからアゼルバイジャンは4400キロあります。アゼルバイジャンチェコに勝った後、準決勝の試合会場ロンドンまで5000キロを移動です。

 一方のイングランドはずっとホームのロンドン。ベスト8でローマに行って帰ってきたぐらい。

 

 デンマークはチームのエースが初戦で離脱し、ホームで連敗したプレッシャーを受け、決勝トーナメントに進んでからは10000キロを移動しました。

 精神的にも身体的にも余裕がなくて、コンディションが難しかったと思います。

 過去のユーロでも試合間隔が1日余裕があるかないかで、サッカー大国が簡単に負ける試合もありました。

 

 準決勝のデンマークは極限状態だったと思います。前半からスターリングに散発的にかき回されて、メーレは蓋をされてサイドを押し込んでいけません。嫌な感じです。

 

 その中で生まれた今大会のワンダーボーイ20歳のデムスゴーの神々しいまでの美しいゴール。

 これがユーロだ。これを見るために睡眠時間を削ってきたんだと鳥肌がたちました。

 

 しかし、イングランドの方が余裕があります。90分経って勝てばいいという感じでたんたんと試合を進めます。

 前半のうちに1-1になり、後半にはデムスゴーとドルベリがガス欠で交代、クリステンセンが両足をつって歩けなくなり、エリクセンの役割も担ってきたディレイニーデンマークコーナーキックの時に座り込んで立てなくなりました。

 デンマークは次々とクリエイティブな選手がピッチから姿を消していきます。

 イングランドは、逆にグリーリッシュが入り、中盤の創造性を強めていきます。

 簡単にペナルティエリアに侵入される中、全員が走り、ケアーとシュマイケルがとてつもない精神力で我慢しながらゴール前を守ります。

 

 延長に入るとイングランドは、マウントに変わってフォーデン、ライスに変わってジョーダンヘンダーソンを投入。選手が変わっても中盤の構成力が落ちません。

 そして、散発的にかきまわすスターリングの仕掛けからPKを決めたイングランドが決勝に進みました。

 

 デンマークは試合後はたんたんとサポーターの前で互いを称え合うように労うように拍手をしあう姿が印象的でした。

 このチームを準決勝で負けたと責める人は誰もいないと思います。