運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

ユーロ2020の感想文 世界との差

 ユーロもいよいよファイナルです。

 その前にまとめというか個人的な感想文です。

 

 ユーロが始まる時にチームとしては、デンマーク、イタリア、ポルトガルに注目していました。この3チームがワクワクするようなサッカーを見せてくれそうだなと思ったからです。

 個々の選手に目を向けると、ベルギーのデブライネに注目していました。現在の世界最高の選手だし、怪我とはいえ出るだろう。出ればワクワクするようなプレーを見せてくれると思ったからです。

 

 そして、出てきたのがグループリーグ第2戦のデンマーク戦の後半です。デブライネが入ることで戦況の全てがベルギー側へひっくり返りました。冷静にたんたんと、ボールを持てば違いを作りました。デブライネ1人いるのといないのじゃ大違い。

 

 そんなデブライネ選手ですが、イタリア戦で見せた姿が印象的です。

 前半2-1、後半0-0で、結果イタリアが勝ちました。ベルギーは後半1点を追いかける状況です。冷静にたんたんとゲームをコントロールして同点にしたいところですが、イタリアはポゼッションも、攻守の切り替えの守備もずるいんです。

 デブライネもボールを持てば存在感があるのですが、味方と連携する場面でイタリアにベルギーの選手がつぶされます。ベルギーにリズムが生まれません。

 そうすると、後半15分、20分過ぎたあたりで冷静沈着なデブライネが感情的になっていきます。

 イタリアのずるいファールに対して両手を挙げて叫んだり、カウンターのところで味方がつぶされると空をあおいで肩を落としてガッカリします。審判が流せばいいファールをとってしまうと、審判に詰め寄って指を左右に振りながら「ファールとるだけ余計だよ」的な態度をとります。

 

 ワールドカップ日本戦終了後のインタビューで「後半5分過ぎて0-2で負けていましたが、焦りはありませんでしたか?」と聞かれて、

 素っ気なく

 「あと40分もあったんですよ」

 「全選手が同じ考えでした」

 「試合終了間際でも、全員が冷静に数的有利を作って決めきる準備ができていました」「ただそれだけのことです」

 

 と言い放ったデブライネが焦りまくって余裕をなくしている。こんな姿もあるんだなと思いました。

 

 あと、ユーロを見て感じたのはヨーロッパは広いなということです。

 

 DAZNチェルシーを中心にプレミアを見ていたので、ヨーロッパの試合をよく見ている方だと思っていましたが、日本に届くヨーロッパのサッカーの事情は限られていて、ごく一部なんだなと思います。

 見たこと聞いたことない若い選手で知性があって美しいプレーをする選手がたくさんいました。メッシ、クリスチアーノロナウドの後もフットボールは魅力をますます増していくなと感じています。

 

 そして、日本と世界との差は縮まったかというと広がっているな。というよりも進んでいる方向が違って離されているなというのが正直な感想です。

 日本に届く情報は断片的でごくわずかでヨーロッパの当たり前が日常的に見れないせいだと思います。

 

 ユーロの期間中、報道番組のニュースコーナーでユーロの話題は流れませんでした。日本人のほとんどが知らないと思います。

 毎日スポーツニュースになったのは大谷しょうへい選手のメジャーリーグでのホームランです。凄いことらしいですが、私には何が凄いかわかりません。

 日本でテレビで日常的にメジャーリーガーの普通の選手、トップ選手を見たことも聞いたこともないからです。比較対象が把握できないので大谷選手のホームランの何が凄いのかわかりません。

 

 サッカーでも同じです。日本でテレビで日常的に捉えることのできるヨーロッパのサッカーの情報は断片的です。比較対象もないです。YOU Tubeでヨーロッパサッカーが見れますが、凄いだけが切り取られた情報で、どのレベル感と比べて凄いのかわかりません。

 

 その比較対象を見せつけられたのが、今回のユーロでした。

 

 いよいよユーロ2020はファイナルです。

 観客が超満員のウェンブリーで、イングランドとイタリアのビッグマッチです。

 極上のフットボールを楽しみます。