運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

キャンセルはつぶしどころ

 前回、ジュニア的テクニックは多少のフィジカル差を埋めることができるということを書きました。

 8人制との相性だったり、今思うとジュニア時代はフィジカルにそんなに差がないので、身についているテクニックでそれっぽい違いを見せられたりします。

 「キャンセル」は、ジュニア時代効き目満点のように思われている気がします。

 

 「キャンセル」なのか、プレーの選び直しで判断が鈍ったのかという質の部分もありますが、ジュニアユースを見ていると「キャンセル」はボール奪取の餌食になると感じます。

 守備側のボールへの寄せがジュニアの頃と比べて格段に速いので、「キャンセル」を選んだところからボール奪取のチャンスとみて一気に寄せてつぶしにいけます。

 「キャンセル」が躊躇に見えて印象が余り良くないなと思います。 

 たー君にも、ジュニアの頃から、

「「キャンセル」はボール奪取のチャンスだから、足を伸ばして、追っかけてしつこくいくとこ。相手をキャンセルしっぱなしにすれば、その分相手チームの攻撃のスピードが落ちるし、ゴールからも遠くなるから、奪えばショートカウンターのチャンスになる」

 キャンセルのデメリットを徹底的につくんだと話しました。

 逆に、プレーキャンセルした相手の足元にあるボールに足を伸ばすのをキャンセルしながら、うねうねしつこく取りどころを変える練習をしました。

 ジュニアの頃はステップがモタモタしていたので、かわされたり、置き去りにされることが多かったですが、小6の終盤頃にはステップが良くなったので、「キャンセル」をおいしいボールの取りどころにしています。

 試合観戦していて、たー君が寄せていった相手が「キャンセル」をしそうになったところを「そこ、ねらえ!」と思って見ていると、たー君も狙っているらしく、厳しくしつこく寄せます。

 

 ジュニアユースになっても「キャンセル」を効果的に使っている選手はいますが、そういう選手は、突破から保持とか、速攻を遅攻にペースダウンとか、あっちではなくこっちというワンプレーの「キャンセル」ではなくて、意図して攻めの筋道自体を変えて、掴み所がないようなスペースにボールを動かすことを見せてくれます。

 攻撃のスピード感が落ちないキャンセルはつぶされませんね。