運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

我が家のデザイン

 私がよく読んでいるブログの記事です。全国に非常事態宣言が発令された後に、子どもたちの行動に触れた記事がアップされました。

 スケジュール、メニューを決めるのではなくて、子どもにデザインさせようという内容でした。

keikun028.hatenadiary.jp

 

 サッカーで言えば、時間に余裕のある自粛期間で徹底した自主練習しようというのは多くの親御さんが計画したと思います。私もそうです。

 私は、たー君に午前中40分、午後40分自主練習するようにと計画しました。

 

 私は感染に気をつけながら毎日出社だったので、その様子を監視するのは在宅勤務のママですが、ママが言うには、

 「毎日、午前も午後も1時間ずつ練習してるよ」とのこと。

 ノルマもない。強制もしてない。時間があればボールとマーカー持って出かけて1時間は帰ってこないそうだ。

 

 勉強も毎日やっている。自宅自習で始まった5年生の勉強も分からないことは教科書見て、親に聞いて、自習ができている。

 ゲームのウイニングイレブンは1日2試合で、きっちり終わる。

 あとは音楽聞いたり、釣りの本を読んで、結局学校の課題が多いからまた自宅自習。

 

 在宅勤務のママは、「たー君はサッカーが良いアクセントになってメリハリのきいた生活できてる。食費が緊急事態よ!」

 と言う。

 

 そんなたー君が口にしたのは、

 「海の近くに住んでたら、おれ毎日釣り行くよ」

 3月の休校の時にママの実家でよく釣りに行ったそうだ。ワームでカサゴや、私が釣ったことのないハタを釣って味をしめたようだ。

 

 サカナクションの歌にもあるように、魚を釣った時の喜びは、

 「待ち焦がれる恋のような素晴らしさ」。

 

 サッカーで得られる喜びも似たようなものがある。サッカーはやっぱり感情のスポーツだと思う。

 サッカーで活躍して欲しい、評価されて欲しい、そういう気持ちもあるが、大事なのは、嬉しい、辛い、楽しい、悔しい、エモーションを咀嚼して自分自身をデザインしていくことだと再認識した。

 

 他にもサッカーがあったからこそ、休校期間中にサッカーが生活のリズムのアクセントになり、人との接触を避けろと言われる中でクラブのSNSを通じて顔なじみの様子を見て自主練習の意義を見出していた。ゲームもウイニングイレブンだけで満足。

 たー君にサッカーがあって良かったと思った。

 ただ、サッカーがなくても釣りがある。

 それが、休校期間中にたー君が描いた自分のデザイン。

 

 ぴょん子はピアノを始めた。ピアノ教室で習うことができないから、自宅でおもちゃみたいな電子ピアノでオンラインリモートレッスンを受けている。

 入学して小1になったのに学校に行けてないが、IT教育を先取りで受けたような気がする。

 何よりも憧れのピアノの課題に取り組めることが喜びだと表現している。

 

 じゃす子は日に日におしゃべりが上手くなっている。自分が伝えたいことを言葉にできる喜びに溢れている。ハチャメチャな日本語で笑いも誘う。

 じゃす子はママと散歩が日課で2キロ歩く。しゃべって、歩いて疲れて昼も夜もよく寝るので、ママも手を休める時間がある。

 

 休校、休園期間中については世間では、いろいろ言われています。我が家は受験生がいないし、たー君もまだ小5なので、大らかでいられるのかもしれませんが、学業やサッカーの成長の鈍化は気になりませんでした。

 不思議と不安も焦りもない。

 逆に、子どもにとって有り余る時間をいかに有意義に使うことに向き合えて、試せて、収穫もあった。

 大人に予定を詰め込まれる時間から、将来、自分の時間を自分自身でデザインする時が来る。その時の良い準備になったと思う。

 今までにない子育てができた期間だったなと思います。

 「子どもたちの様子見てたら安心した」ママもポツリと言っていました。