前回の記事↓ は、エントレリネアスでした。
footballhajimel.hatenablog.com
今回はコントロールオリエンタードです。エントレリネアスと深く関係してきます。
コントロールオリエンタードの思い出とか書くとアメリカの青春映画のタイトルみたいです。助演ロビン・ウィリアムス、全米が泣いたみたいな。
エントレリネアスとは、DFの間でワンタッチ目のトラップで前を向いて、ツータッチ目のパスかドリブルでDFラインを30cm、50cm伸ばしてギャップを作って穴をあける戦術です。
しかし!DFの間に入ってボールを受けると、最低二人がボールを奪いに飛びかかってきます。罠をはっている場合もあります。
その時の早いプレッシャーをかわせて、冷静に正確に次のプレーにつながるトラップが求められます。
全てはワンタッチ目のトラップの向きにかかっています。
240本書いてきたブログで始めて書きます。コントロールオリエンタードです。
↓エントレリネアスの支配者といえば元鹿島の本山選手(2:05~と3:05~は圧巻)
↓のようにサッカーを始めて自主練習に取り組み始めた頃からDF間の強烈なプレッシャーを受ける中でのトラップを想定して、そこから逆算したトラップの基礎練習を積み上げてきました。
footballhajimel.hatenablog.com
「足元にそぉっと丁寧に止めるんだよ」と、過去にも書きましたが最初から二軸トラップなる軸足を動かせるトラップ(特に二軸とか意識したことがない)を手取り足取り教えて、ステップ踏んでコントロールオリエンタードまでに2年間を費やしてきました。
コントロールオリエンタードはスペイン語で「プレーの方向付け」という意味らしいですが、目新しい言葉ではないです。25年前には「ファーストタッチ(の向き)」と言って練習をしていました。
私は高校の時に、DFの間でトラップしても次のプレーにつながらないと、
「お前のファーストタッチはどぉーなってんだぁー!!!!!」
と怒鳴られて、公式戦中に逆サイドからベンチまで呼び戻されて監督に胸ぐらつかまれるという苦い思い出があります。分かる人にはあるあるだと思います。
こんな苦い体験を基にして、たー君がサッカー始めた頃からDF間のトラップ、これだけは身につけさせようと考えて足元に止めるところからステップ踏んでコツコツ積み上げてきました。
このブログでは涙ぐましいトラップの練習はほとんど書いていません。なぜなら地味過ぎて伝わりづらくて書きようがないのです。
トラップの上達には、トラップの練習が必要です。
3m先、5m先の相手が蹴った生きたボールを止める練習が必要です。
向かってくるボールは、ゴロだったり、浮き球だったり、イレギュラーだったりします。
リフティングがトラップの練習になるようなこと言われますが、似て非なるものです。
リフティングは自分の目の前にあるボールを、自分自身がコントロールしてそれを繰り返して回数重ねる基礎練習です。トラップとは技術の質が違います。
もっと簡単に言うと、コントロールオリエンタードはトラップをきっかけとしたプレーの方向転換です。
自分に出されたパスをトラップと同時に90度、120度、180度、逆を突く場合は、マイナス90度に方向転換することです。
リフティングはプレーの定点維持です。
自分の体の正面で、同じ位置と高さに繰り返しボールコントロールすることです。
ここがトラップと絶対的に違うところで、リフティングこだわりません派の考えの基です。
私は、たー君がリフティングを学年×回数やったら、「トラップ練習やるよ」と切り替えてきました。最高回数とか聞いたことないです。
一回の自主練習で1000回ボールに触るとしたらリフティング50回、残り950回はトラップ練習を2年間です。
これがリフティング10000回(1000回じゃなくて)できても中学から高校にあがった時にエントレリネアスでのファーストタッチに大苦戦した私の考えです。
たー君は方向転換するトラップを練習してきたので、今、エントレリネアスの練習をやっていて、「パス受ける時に体の向きが逆だよ」とか、「トラップする時は体の向きが右でも、軸足入れ替えて方向転換して」とか修正を伝えると、すぐに修正ができたりします。
コントロールオリエンタードの思い出「止める蹴る」から、今や「受ける出す」のステップに進んで、感慨深くなります。
次回は、ドリブル塾の是非について書かれたあるブログを紹介します。
↓リフティングの意味
footballhajimel.hatenablog.com
↓対面パスの練習に費やした時間は実はサイドストーリーなんです。